犬が水をたくさん飲むようになったら注意すべきことは?疑うべき病気は?

水 病気 注意

わんちゃんが最近をたくさん飲むようになったな、さっきお水あげたばかりだけどまたお水を飲みたいって催促してきた…なんて思うことはありませんか?

わんちゃんが水をたくさん飲むようになったら、少し注意してください!
一日に何度もお水を追加するような催促の仕方をするわんちゃんは、何か病気が隠れているかもしれません。

今回は、わんちゃんがお水をたくさん飲むようになったら注意すべきこと、お水をたくさん飲むようになったときに疑う病気についてお伝えします。

いつもは何気なくあげているお水かもしれませんが、ちょっと注意して観察してみて下さいね!

一日に必要なわんちゃんの水の量

水 病気 注意

わんちゃんがお水をたくさん飲むようになった気がする…と思っている方、わんちゃんの1日に必要な水の量をご存知ですか?

わんちゃんの一日に必要なお水の量は、体重(kg)×50mlと言われています。
下の表でどのくらい必要なのか見てみましょう。

わんちゃんの大きさ 体重 必要なお水の量

小型犬 ~10㎏ ~500ml
中型犬 11~25㎏ 550~1250ml
大型犬 26~44㎏ 2300~2200ml

小型犬と大型犬では、一日に必要とされる水の量はまったく異なります。
体重が違う分だけ、一日に必要な水の量も違います。

また、わんちゃんの性格にもお水をたくさん飲むのが好きな子と、お水を飲むのがあまり好きではない子がいますので、その子の特性と普段の生活を見て判断してくださいね。

わんちゃんの健康状態や食事の内容、気候や運動量などによっても、一日に必要なお水の量は変化がありますよ。

一般的には体重(kg)×100mlを超えると、水をたくさん飲んでいると判断されることが多いようです。

一日にどれくらいお水を飲んでいるか計ってみて!

一日に必要なわんちゃんの水の量が分かって頂けましたか?
では、ご自分のわんちゃんは一日にどれくらいお水を飲んでいるのでしょうか。

お皿が空っぽになったら適当にお水をあげる、の繰り返しで、お水の量なんて計ったことがない!という方が多いと思います。
そんな方にオススメのわんちゃんがお水を飲む量の計り方は、「ペットボトルにお水を入れておいて、お皿が空になったらペットボトルからつぎ足す」という方法です。

最初のペットボトルが500mlなら、そこからお皿へつぎ足して、一日の終わりにどれくらい減ったのかを見ればいいですね。

また、たくさんお水が入るようなお皿なら、一日の初めにどこまで入れたか覚えておいて、一日の終わりにどこまで減っているかを見てもいいかもしれません。

水をたくさん飲むようになったら疑う病気5選!

水 病気 注意

健康でお水をたくさん飲むのなら問題はありません。
運動をたくさんして、お水をたくさん飲むのも正常な反応です。

しかし、わんちゃんに病気が隠れていて、その病気のせいでお水をたくさん飲んでいるということも考えれるのです。

そこで、水をたくさん飲むようになったら注意すべき、疑う病気を5つまとめてみました。

糖尿病

糖尿病の初期は、症状がでることはほとんどありません。
症状がかなり進行してからお水をたくさん飲み、おしっこをたくさんするという「多飲多尿」という症状があらわれます。

糖尿病の特徴として、ご飯をたくさん食べているのにどんどん痩せてくるという変化もあげられます。

わんちゃんが長生きになってきた分、人間と同じような病気にかかる確率も高くなってきました。

遺伝的に糖尿病になりやすい犬種もいますので注意しましょう。
日本では、ミニチュア・シュナウザー、ミニュチュア・ダックスフンド、シベリアンハスキーなどです。
肥満になりやすい犬種も糖尿病にかかりやすいともいえます。

副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)

副腎皮質から、コルチゾールというホルモンが過剰に分泌されることにより起こる病気です。
お水をたくさん飲み、おしっこをたくさんするという「多飲多尿」の他に、お腹がぷっくりはれる腹部膨満の外見がみられるほか、体全体に左右対称の脱毛がみられます。

さらに皮膚が薄くなり、乾燥しやすくなります。
特に症状が進んでしまうと、皮膚に石灰のようなものの沈着がおきます。

わんちゃんの行動として、散歩や遊びを嫌がり、いつも登れていた階段や段差が登れなくなるという筋力の低下などもあげられます。

長期にわたるステロイド剤(コルチゾールと同様の作用がある薬)の投与によっても似た病気になることがあります。

副腎皮質機能低下症(アジソン病)

こちらは、2の副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)と逆の作用で、コルチゾールというホルモンの分泌が少なくなる・欠乏することによっておきます。

お水をたくさん飲み、おしっこをたくさんするという「多飲多尿」の他に、嘔吐・下痢・食欲がなくなる・元気がなくなるなどの症状がでます。

急性の場合はショック症状を起こします。

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慢性腎不全

おしっこを作り出す臓器である腎臓の働きが弱くなったり機能しなくなる病気です。

慢性腎不全は病気が80%ほど進行してから始めて症状が出始めるので、発見時には末期症状になっていることが多いです。

お水をたくさん飲み、おしっこをたくさんするという「多飲多尿」の他に、食欲がなくなる・体重が減少する・疲れやすくなるといった症状がでます。

子宮蓄膿症

避妊していない、メスの犬にかかる病気です。
子宮内部に大腸菌やブドウ球菌などの細菌が感染することが原因で、早く外科手術をして取り除かないと、死に至ります。

お水をたくさん飲み、おしっこをたくさんするという「多飲多尿」の他に、発熱・外陰部からの膿・腫れ、元気がなくなるなどといった症状がでます。

 

なんだかお水をたくさん飲むようになった、と気づいてあげられるのも、普段飼い主さんがわんちゃんをしっかり見ている証拠。

急病なら、多大な変化がありますので発見しやすいですが、徐々に進行していく病気では見逃されがちです。

お水をたくさん飲むなんて、普通のことだからと見逃したりせず、実は病気が隠れている可能性があるのだと覚えて頂けたら、病気の早期発見につながりますよ。

大切なわんちゃんには、長生きしてほしいですもんね!

長い記事を読んでくださってありがとうございました。
あなたとその隣にいるわんちゃんがもっともっと両想いで幸せになりますよう、願っています!

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