わんちゃんの大好きなものの1つ、それは「お散歩」。
つまらなさそうにしていても「お散歩行くよ~!」の一言で、もう、テンションが上がってしっぽをふりふりっ!!
そんな姿を見ていると、本当に可愛いなぁって思いますよね。
大好きなお散歩の最中、ふと気が付くと、あれ?しっぽが下がっている…
嬉しいはずなのに、なんでしっぽを振っていないのかな…
そういえば、お家でも大好きなおもちゃで遊んでいてもしっぽを振っていないような…
なんてことありませんか?
しっぽは、犬の様々な感情を表現する言葉の変わりにもなりますが、常に下がったままだと病気の可能性があります。
これを読んで、参考にしてみて下さいね。
しっぽからわかる犬の気持ち
わんちゃんのしっぽを見ていると、左右に振ったり、下に下げて丸めたり、ぶんぶん回したり、上にピンとあげたり…などなど、様々な動きをしますよね。
これは、しっぽが鳴き声と同様に、相手に自分の気持ちを伝えるためのコミュニケーションツールであるからなのです。
では具体的に、どのようなしっぽがどんな感情を示しているか見て行きましょう。
1、しっぽを上にあげる
しっぽを上にあげているのは、警戒している時です。
物音がして「んっ?!何かな?怖い物なのかな?大丈夫かな?」という具合に。
耳もしっかり前を向いて立っている場合が多いでしょう。
散歩最中にこのようなしっぽの動きが見えたら、遠くの物音に警戒しているか、わんちゃんにとって嫌なものが近づいてきている証拠。
わんちゃんのストレスにならないように、原因を探ってあげてくださいね。
2、しっぽの位置が低い、足の間に丸めている
しっぽの位置が低い時には怖がっていたり、不安なものが近くにあったりする証拠。
同時に飼い主さんの後ろに隠れてしまう場合もあります。
分離不安を抱えているわんちゃんは、飼い主さんと離れると不安で不安でしょうがなくなり、しっぽを下に下げてしまいます。
また、わんちゃんの気分がすぐれない時や、嘔吐などの症状が同時に見られるので元気がない時にしっぽの位置が低くなりますので、病気を見逃さないサインの一つとして覚えておいてくださいね。
しっぽを足の間に丸めているのは、不安の気持ちがとても高く、恐怖まで感じてしまっています。
服従の姿勢を取る時にもこのしっぽの位置になります。
苦手なわんちゃんや人間がいるサインにもなりますので、飼い主さんはできるだけその物を避けてあげられると良いですね。
3、しっぽを左右にふる
しっぽを左右に振る時は嬉しい証拠。
喜んでいる時や、興奮している時にしっぽが左右に振られます。
このしっぽの動かし方が激しければ激しいほど、嬉しさが増していると言われています。
特に、しっぽをブルンブルン!と回している時は、わんちゃんが最高に嬉しい時!
この回す仕草が見られた時は私も嬉しくなっちゃいます(^^♪
低い位置で左右に振っている時は、わんちゃんが甘えたい証拠だと言われています。
「なでて~」や、「大好き~」などと話しているのかもしれませんね。
しっぽが下がったままの時
しっぽの状態は、わんちゃんのその時の気持ちを表しています。
しっぽが下がることは、わんちゃんが恐怖を感じたり、飼い主さんに怒られたりなど、様々な場面で見ることができますが、しっぽが下がったままの状態は要注意!
「しっぽをあげたくてもあげられない」病気の可能性があるのです。
大きく分けて2つの病気の可能性があります。
1、下半身のトラブル
わんちゃんのしっぽの骨は、背中の骨からずっと繋がっています。
もし背中に何らかのトラブルがあった場合、痛くてしっぽを動かせません。
馬尾症候群(ばびしょうこうぐん)という、脊髄の下からしっぽに向かって伸びている馬尾と呼ばれる神経の束に異常が生じる病気があります。
この馬尾は、おしっこをつかさどる膀胱,うんちをする肛門,後ろ足の神経など様々な場所と連携を取っています。
このうち、尾骨神経にトラブルが起きると、しっぽを動かすことが出来ず感覚がなくなります。
また、しっぽの付け根を触ると痛がったり、うなったりします。
こうなるとわんちゃんのずっとしっぽはだらんと下がったままになり、なんとなく元気がないような感じになります。
2、心に大きな傷を負っている
幼い頃に、世話をしてもらえなかったり、悪質なブリーダーなどで虐待を受けていた場合、人間と接することがトラウマになって「楽しい」と思えなくなってしまいます。
しっぽを常に下げ、目は白目を見せながら睨みつけ、耳は伏せてじっとしていることがほとんど。
人間への信頼感が欠如してしまっています。
これは、焦りは禁物です。
少しずつ、わんちゃんのペースに合わせて歩み寄り、楽しいという気持ちを思い出させてあげられると良いですね。
馬尾症候群と診断された場合の治療
もし、わんちゃんが馬尾症候群と診断されたら、どのような治療をするのでしょうか。
馬尾症候群には、先天性の場合と後天性の場合に分けられます。
先天性の馬尾症候群の場合
馬尾症候群が先天的な奇形の結果として生じている場合、自然治癒する事がありません。
外科手術をして、神経や脊髄を圧迫している原因を取り除いたり、椎間関節と呼ばれる背骨の間の関節を切り離す方法があります。
後天性馬尾症候群の場合
後天性に馬尾症候群を起こしてしまう原因で一番多いのは、外傷です。
神経が傷ついてしまっているので、自然に回復するまでしっぽや腰の負担を減らす安静を心がけます。
ひどい場合は外科手術をする場合もあります。
最後に
わんちゃんがしっぽをずっと下げているのは、心配ですよね。
馬尾症候群の場合は、痛みが伴ったり、自力で排泄が出来ないなど、わんちゃんにとっても飼い主さんにとっても辛い症状が現れます。
少しでも早く異変に気付いて、動物病院に行ってくださいね。
長い記事を読んでくださってありがとうございました。
あなたとその隣にいるわんちゃんがもっともっと両想いで幸せになりますよう、願っています!