愛犬に下痢と嘔吐が一緒に起こってしまった場合、どうしたらいいのでしょうか?
飼い主さんとしては、かなり焦る状況です。
ここでは、犬の嘔吐を伴う下痢の対処法と、その後の食事のことやサプリについてもみていきます。
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愛犬が嘔吐を伴う下痢!対処法は?

「吐く」だけ、「下痢」だけ、ではなく、これらが併発した場合、何らかの病気が原因となっていることが考えられます。
また、その病気は緊急性の高いものである可能性があります。
早めに動物病院にて診察を!
色々なサイトでの知識を元に素人判断したりせずに、早めに動物病院に連絡し、診てもらうようにしましょう。
病院に行くときに次のことを準備しよう
慌てて駆けつけてしまいがちですが、ここで一呼吸。
診察がスムーズに進むよう、次のことを観察してメモしておきましょう。
- 食事の内容
- 「吐く」「下痢」をした時の犬の様子
- 頻度
- それに伴う症状(発熱、けいれんなど)
- 吐いたものの状態、内容(色、血が混じっていたか、臭いなど)
- 誤飲、誤食の可能性
- 食欲、元気はあるか
- 体重の減少は見られるか
- ワクチンは打っているか
- 愛犬の暮らしている環境は?(室内、屋外など)
- 今までの病歴
- ここ最近、愛犬に変わったことはなかったか
嘔吐物・排泄物は、可能であれば持って行くと良いでしょう。
休日や夜間、どうしたらいい?
ペットと同居している方の多くが、近隣の時間外対応してくれる病院はチェックしていることと思います。
しかし、場所によっては、なかなか近くにそういう医療施設がない方もいらっしゃるでしょう。
そんな時のために、緊急時に相談できる窓口を把握しておくと安心です。
アニコム損保やアクサダイレクト、au損保のペット保険に加入している場合、加入者向けのサービスとして電話での健康相談サービスがあります。
また、電話相談専門の動物病院もあります。
万が一のために、今のうちに登録しておいて、アドレス帳に入れておくと良いかもしれませんね。
入会金・登録料無料で、通話料金が¥300/分の従量課金制。
24時間・365日、獣医師の先生に電話相談ができる。
冒頭でもお話ししたように、嘔吐と下痢を併発した場合は緊急性の高いものである可能性もあります。
専門家からの指示を仰いで対応することをお勧めします。
愛犬の「吐く」と「下痢」 ここをしっかり見ておこう!

「吐く」と言っても、「嘔吐」と「吐出」があります。
また、「下痢」も大きく2つに分かれていて、「大腸性」と「小腸性」があります。
吐き出し方が「嘔吐」なのか「吐出」なのか、下痢は「大腸性」なのか「小腸性」なのか、それに伴う他の症状によって、どこがどのぐらい悪いのかを察することができます。
吐いたり下痢をしている時の犬の様子、排泄物・吐出物の状態などでを細かく観察して医師に伝えるようにしましょう。
「吐く」行為…「嘔吐」と「吐出」の見分け方
胃の内容物を、口から強制的に吐き出すことを言います。
消化器管内の有害物質を体の外に吐き出す、生体の重要な防御反応です。
(引用:犬の家庭の医学 (共立製薬 監修:石田卓夫))
喉から胃までをつなぐ消化管である食堂の内容物が逆流して、口から吐き出されることです。
(引用:犬の家庭の医学 (共立製薬 監修:石田卓夫))
では、どうやって見分けるのでしょうか?
《嘔吐》
嘔吐の場合、次のような前兆が見られます。
- 落ち着きがなくなる
- 唇を舐める
- 口をくちゃくちゃとならす
- よだれが増える
- 吐く直前にはお腹を激しく膨らませたり引っ込めたりさせる(お腹を力ませている) …など
そして吐く際は、下を向いて吐きます。
吐出の場合は、嘔吐のような前触れはなく、突然吐き出します。
食べ物が消化器にたどり着く前に吐き出すので、消化されていない状態で吐き出されます。
また、吐き出し方は、前に吐き飛ばすように力強く吐き、吐き出したものをもう一度食べることもあるといいます。
なんども嘔吐・吐出したり、下痢や腹痛・発熱・元気や食欲の低下・いつもと様子が違うなどの症状が見られた場合は、何かの病気にかかっている可能性があります。
動物病院で診てもらうようにしましょう。
嘔吐・吐出が1回で終わり、その後も元気・食欲がいつも通りで、数時間後に食事や水を与えても吐かないようであれば、おそらく問題ないでしょう。
「下痢」…「大腸性」と「小腸性」
大腸性の下痢
排便の回数が多く、1回の量は少ない下痢です。
粘液が混じることも多くあります。
大腸の病気が原因となって起こる下痢です。
小腸性の下痢
排便の回数は通常とあまり変わりないのですが、1回の便の量が多く水っぽく緩い状態です。
小腸や膵臓の病気が原因で起こる下痢です。
嘔吐と下痢を併発させる可能性のある病気
消化器系の病気の多くは、「吐く」と「下痢」が主な症状としてあわわれます。
- 犬パルボウイルス感染症
- 犬ジステンパー
- 炎症性腸疾患
- 熱中症 …など
嘔吐・下痢の後の食事について
予後のケアは原因によって変わってきますので、獣医師の先生からの指示に従うことが大前提です。
特に嘔吐と下痢の併発の場合は何かの病気が原因となっている可能性もありますので、指示を仰いでください。
ここでは一般的な下痢や嘔吐の後の食事について触れますね。
嘔吐の後の食事
嘔吐が1回で済んで、いつも通り元気や食欲もある場合、特に食事は変えないで良いでしょう。
犬は、お腹が空いて胃酸過多になったり、ちょっとした異物などの刺激で吐いてしまうものです。
食欲がない場合は、胃を休ませるために絶食した方が良いでしょう。
下痢の後の食事
下痢の場合、胃腸を休ませるためにも絶食した方が良いでしょう。
また、下痢の時は体の水分を持って行かれてしまい脱水症状を起こす恐れがあります。
十分な水分補給をするように心がけましょう。
絶食について
一般的には、12時間~24時間の絶食の後、少量で消化の良い食事から徐々に戻していきます。
食事内容は
- いつものフードを柔らかくふやかして、少量を数回に分けて食べさせる
- 柔らかく茹でた野菜で食物繊維をプラスする
- ヨーグルトなど乳酸菌をプラスする
…など様々な方法があります。
食物繊維や乳酸菌は腸内環境を整えるのに良い働きをします。
しかしいつも食べ慣れていないのであれば、必ずしも良いとは言えません。
また、体力の弱っている犬や子犬・老犬の場合は返って状況を悪くしてしまうこともあります。
愛犬の体調・状況に合わせた方法で、ストレスのないように進めていきましょう。
犬の胃腸を整えるのに効果的なサプリって?
胃腸を整えるための様々な犬用のサプリメントが市販されています。
○「動物用乳酸菌食品 JIN」
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楽天のサプリメントランキングでも4位に入っており、比較的レビューも良いものが多い商品です。
善玉菌を増やして、免疫力向上によっていろいろな症状の改善と健康維持をするサプリです。
○ナノ・ワン
犬の下痢や血便、嘔吐を腸内を温めることで改善していくためのサプリです。
サプリに関しては、本当に賛否両論ですよね。
確かにサプリで下痢や嘔吐が治れば簡単です。
問題は、根本的な治療になっているのか、ということ。
一時的に症状を抑えて飼い主さんは喜んでも、わんこの苦しみは続きます。
きちんと特に長く続く下痢や嘔吐の場合、きちんと専門家の診断を受けることをおすすめします。
愛犬の体のいざという時の相談場所、皆さんは決めていますか?
私はかかりつけの動物病院です。
そこは比較的我が家に近く、時間外対応もしてくれるということがあったので、他の病院から変えてその病院に移りました。
ただ、旅行中だったりして家を離れている時のことを考えると、24時間365日の電話での医療相談窓口ってとても助かりますよね。
我が家も早速登録しようと思います。