犬のイボから膿や血が出るのは何の病気?今すぐできる対処法は?

犬 イボ 病気

愛犬の体にイボを見つけてしまったら、飼い主さんとしてはとても心配。
悪い腫瘍だったらどうしよう、とか、考えてしまいますよね。
しかもそれが、膿や出血を伴うものだったら、果たしてそのイボの正体は何なのか…
何か対処法はあるのかしら…

実際そういうものが愛犬の体に今という方は、すぐに病院で診てもらってください!
そうじゃない方は、まずは知識として、どんな病気の可能性があるのかを頭に入れておきましょう
知ってけば、いざという時に早期発見につながりますもんね。

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犬のイボからの出血や膿!何かの病気?

人間でも、何か皮膚の表面が蚊に刺されたりプツッとできものができたれば、気になりますよね。
ダメだとはわかっていても、ついつい無意識にいじってしまって、血が出てしまった、なんてことも。

犬だって、イボなどのできものができてしまったら、気になってしまうでしょう。
特に痛み痒みを伴うような場合は、掻きむしってしまって出血、それが化膿することも多々あります。

そのため、イボからの出血や膿があるからこの病気!というような判断はとても難しいものです。

ここでは、出血や膿といった症状を伴う疾患の一例、ということで、その原因と治療法などを調べてみました。

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膿皮症

膿皮症は、皮膚がブドウ球菌などの細菌に感染してしまうことで起こります。

膿皮症の原因は、ちょっとした外傷や老化、不衛生な環境による寄生虫や細菌の感染、アレルギー・アトピーや糖尿病等の他の病気など、様々な原因の可能性があります。
顔やワキ、指の間、股などに多くみられ、皮膚が赤みやブツブツ、脱毛、かさぶた、膿が出るなどの症状です。
症状が進むと痒みが増して、引っ掻いてさらに長引いてしまうこともあります。

治療は、抗生物質の投与薬用シャンプーでのケアが中心です。
それとともに、生活環境の改善や基礎疾患の治療など、原因を取り除くことが必要です。

皮脂腺腫

皮脂腺腫は、良性の腫瘍です。

皮膚の中や目の周りに出来て、皮膚の毛根部分にある油脂を分泌する皮脂腺が詰まってしまし、中で化膿したり盛り上がったようなしこりになるものです。
シニア犬に多く、出血や膿を伴うこともあります。

ただしこりになっているだけなら特に問題ありません。
しかし、何らかの原因で傷ついてしまうと炎症や感染症を引き起こす可能性があります。

転移することはあまりないのですが同じ場所での再発がよくあるため、多くは外科手術で切除してしまいます。
予防には、皮脂腺がつまらないように皮膚の状態を清潔に健康に保つことが大切です。
食事内容の改善やサプリメントの併用、シャンプーなどでケアしていきましょう。

肥満細胞腫

肥満細胞が腫瘍化したもので、四肢や首、頭部などに発生することの多いものです。
皮膚上にできて、赤く腫れて皮膚炎のように見えたり、表面に潰瘍ができたところを引っ掻いてしまい出血が見られることもあります。

体表だとまだわかりやすいのですが、稀に内臓にできてしまうこともあるそうです。
そういった場合は下痢、嘔吐、出血が止まらない(→貧血)、食欲不振などの体調不良が見られ、最悪の場合は死に至ることもあります。
比較的、高齢の犬に発症することが多い腫瘍です。

肥満細胞腫は悪性腫瘍です。
異常を感じたら、まずは動物病院で診察・検査を行って、早期発見に努めましょう!
治療は、一般的には外科手術で患部を切除、切除が難しい場所にできている場合は放射線治療、転移してしまっている場合は、化学療法が中心となるようです。

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出血や膿を伴うイボの対処法

傷口からの二次感染の可能性もありますし、悪性である可能性も十分あるわけです。
そのため、できるだけ早く動物病院で診てもらうこと。
これが一番です。

しかし何らかの理由ですぐに行けない場合は、患部をこれ以上触らせないようにエリザベスカラーなどを使い、患部は清潔なガーゼと消毒で保護しましょう。

犬のできものに対しての、ヒマシ油やビタミンE摂取などの家庭でできるケアも多くありますが、まずはそのできものがどんなものなのかを調べてからのことです。

こういったできものの判断は、専門家でも難しいと言います。
皮脂腺腫っぽいから、良性だろうから大丈夫、とか自己判断は危険です。
専門機関での検査・診断を受けることをお勧めします。

<参考書籍・サイト>
・Petwell
・あいむ動物病院HP
・浜松どうぶつ医療センターHP
・埼玉動物医療センターHP

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