犬の血液型の種類について!トイプードルやチワワやダックスやポメラニアンなど犬種ごとに多い血液型ってあるの?

犬 血液型 犬種 種類

犬にももちろん、血が流れていますよね。
ということは、血液型とかあるのでしょうか??
あるとしたら、トイプードルチワワダックスポメラニアンなど、犬種によっての違いはあるのでしょうか?

ここでは犬の血液型の種類と犬種や性格、また、気になる輸血について、お話しします。

犬にも血液型ってあるの??

犬にも血液型はあります!
しかも、人はA・B・O・ABの4種類なのに対し、犬はもっと複雑なのです。

犬 血液型 犬種 種類

犬の血液型の分類 《国際基準 DEA分類》

犬の血液型は、国際基準では8種類とされています。
現在13種類以上あるともいいますが、現状はまだ研究段階で、発見されては増えている状態です。

国際基準であるDEA分類では、DEA(Dog Erythrocyte Antigen・犬赤血球抗原)という赤血球の型で決まります。DEA1.1型、DEA1.2型、DEA3型…と表記され、これをDEA分類といいます。
そして、人はひとりにひとつの血液型ですが、犬は1頭で複数の血液型を持ちます。

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(参考:The Veterinery Nurse Vol 3 October 2012
http://www.petbloodbankuk.org/media/2956/Vet%20Nurse%20Practicalblood%20typing.pdf

また、DEA分類では、犬の血液型と性格は無関係だと考えられています。
犬の性格は血液型うんぬんではなく、社会化期(生後3ヶ月)までの過ごし方が大きく影響します。
もし血液型が影響していたら、犬は複数の血液型を持つことが出来るため、とても複雑になるでしょう。

犬の血液型の分類 《日本式表記 D式》

日本では犬の血液型の日本式表記「D式」というものがあり、血液型を9種類に分けています。
これは抗原ではなく抗体によって血液型を分けたものです。
「1・1」「1・2」「1(-)」と「D1」「D2」「D1D2」を組み合わせて表記されます。

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血液型と犬種って、関係あるの?

D式に関しては、血液型ごとに犬種の偏りがあります。
また、これは犬種特有の性格によるものかもしれませんが、血液型ごとの性格の傾向もあるのでは?との意見もあるようです。

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こうやってみると、D1型の3種には比較的日本犬が多く、D2型には洋犬が多い感じですね。
また、お家の愛犬の性格がどう当てはまっているか見るのも楽しいですね☆

犬の血液型、調べておいた方がいい?

犬の血液型を知っておくことのメリットは、主に次の3点です。

  • 愛犬の万が一の場合、安心して輸血を受けることが出来る。
  • 輸血用の血液の供給ができ、ほかのワンコを助けられる。
  • 今後、交配を考えている場合…「新生児溶血」と避けることが出来る。

☆「新生児溶血」とは?
「新生児溶血」とは母犬の乳汁の抗体が子犬の血液中の細胞を攻撃してしまうことです。
母犬と血液の相性の良くない雄犬が交配してしまうと、「新生児溶血」を起こしてしまいます。

日常生活では、はっきり言って役立つことはないでしょう。
ただ、事前に病院で調べておくと、愛犬のいざという時に役立ちます。
「DEA1.1型」かどうかを調べる簡易テストキットも販売されているようですし、これを使って病院でも検査できるということです。
ちなみに、費用は5000円~10000円くらいが相場です。

いざという時の「犬の輸血」について

犬は1頭で複数の血液型を持つため、万が一の輸血の際も、人間のように血液型を完全一致させる必要はないと考えられています。
また、犬の血液は血液型特有の「自然抗体」を持たない血液型も多いため、輸血の際に重篤なトラブルが起こりにくいと言われていました。

しかしまれに、輸血で「抗原抗体反応」という症状を起こすことがあります。
これは、型の違う血液型が体内に侵入してきた時に起こる拒絶反応で、この場合、せっかく輸血をしても血液が使い物にならないばかりか、犬の体にも重篤な影響を及ぼします。
そのため、最近では犬の血液型に関しても詳しく調べる方向になってきているようです。

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急に輸血が必要になった場合は、最も激しい抗原抗体反応を起こす「DEA1.1型」をその犬が持ち合わせているかを調べるそうです。
また、DEA4が他の血液型に対し比較的抗原抗体反応が弱いため、「万能血液」とも呼ばれていますが、まれにDEA4にも拒絶反応を起こす犬もいるといいます。

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輸血のための血液

日本国内には現在、犬や猫のための大規模な血液バンクがありません。
動物病院や地方自治体規模での、「ボランティアドナー」による血液バンクが主流となっています。
そのため、輸血に十分な血液が手に入らないこともあるのが、今の日本の現状です。

ボランティアドナーになると、他のワンコのためにもなるだけではなく、身体検査や血液検査、伝染病予防接種などが無料になるなどの特典がある場合が多いようです。
もちろん、ドナーになるには、持病がない・ワクチン接種を受けている・8歳未満・肥満体でない・血液型や既往症、場合によっては犬種などの条件があるといいます。

団体によって条件は変わるようですので、ご興味のある方はお近くの病院や自治体のボランティアドナーについて調べてみてはいかがでしょうか。

恥ずかしながら、私は飼い主であるにもかかわらず、愛犬の血液とか輸血のことを考えたことがありませんでした…
でも実際は、人間と一緒で、血を必要としているワンコがたくさんいるのですね。
そしてうちの子もお世話になる日が来るかもしれないのですよね。

多くのワンコのためにも、いろいろ知っておかなきゃと、反省です。

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