柴犬のしつけが難しいって本当?柴犬ならではのしつけの注意点も

柴犬 しつけ 注意点

近頃では海外でも大人気な柴犬
凛とした顔立ちとくるくる尻尾、ツンデレな性格に魅了され、犬好きというか、もはや「柴専門」になった方も多いはず。

私もそんなひとりです。

柴犬はしつけが難しいとか気難しいとか、いろいろイメージもあるようですが…
これから柴犬を家族に迎え入れようとお考えの方は、そこが心配かもしれませんね。

ここでは、しつけについての柴犬ならではの注意点を、飼い主初心者だった私の体験談を交えてみていきます。

柴犬ってどんな犬?

柴犬のしつけのことを知るには、まずはどんな犬なのかを把握しましょう。

柴犬 しつけ 注意点

柴犬の歴史

日本人にとっては身近な存在の柴犬ですが、実は国の天然記念物!

柴犬の歴史は5000年以上昔にさかのぼるといわれています。
縄文時代には、すでにペットのように飼われていたと考えられています。
日本犬6種の中でも、一番長い歴史を持っているのです。

明治以降に洋犬との混血が進み、一時は絶滅の危機にも晒されました。
しかし多くの方の努力で、現在日本で育てられている日本犬の約8割が柴犬というまでに復活しました。

柴犬の性格的な特徴

一般的に言われているものと、自分が日々接していて感じたものをまとめました。

  • 飼い主さんに従順で、飼い主さんの気持ちを汲むのが上手
  • とても賢く、それゆえ記憶力がいい!
  • 過度にかまったり甘やかすことを嫌う
  • 警戒心が強い
  • 頑固で我慢強い
  • 独立心が強く、勝ち気
  • 縄張り意識が強い
  • きれい好き

育つ環境でだいぶ変わってくるのは、人間と同じ。

ご夫婦だけ等人数の少ない家庭で子犬の頃から大切に育てられたような子には、従順で他の人には愛想なし!という硬派な柴犬気質を感じることが多いです。
一方、いろんな人や犬に触れ合う環境で育ったような子は、従順ではあるものの、「柴犬なの?」と思うほどフレンドリーだったり。

結局は、「その子」対「飼い主さん」なのかな、と。
そんな風に感じます。

ちなみに、昭和9年、日本犬保存会によって、「日本犬標準(スタンダード)」が決められました。
その中で日本犬が生まれながらにして持つ根本的な性質について表されており、日本犬において大事にされている本質はこの3つだと示されています。

  • 悍威(かんい)…気迫と威厳
  • 良性…忠実で従順
  • 素朴…飾り気のない地味な品格と風格
    (参考:公益社団法人 日本犬保存会 http://www.nihonken-hozonkai.or.jp

現在でもこの考え方が基準となっているそうです。

柴犬 しつけ 注意点

柴犬の「概要」が分かったところで、ここからは、本題の「柴犬のしつけ」についてです。

柴犬のしつけのキーワード

柴犬のしつけは、

  • とにかく主従関係をしっかり!
  • 一貫した態度でメリハリ!
  • わかりやすい音と行動を用いて!

この3点は、他の犬種でももちろん重要なことです。
ただ、柴犬はとても賢いワンコなので、特にきっちりとこの3点を押さえることが大切です。

では、キーワードごとに詳しく見ていきましょう。

とにかく主従関係をしっかり!

柴犬の特徴にもあるように、飼い主さんにとにかく従順な柴犬。
ただそれは、自分が飼い主だと「認めた」人に対してのこと。
まずはたっぷりと愛情を注ぎ、お互いの信頼を確率させることが大切です。

そして、かわいいからといって甘やかしすぎないこと。

柴犬に限らず、犬は自分のいうことを何でも聞いてもらえる状況があると、自分が一番エラいと思い込んで好き勝手するようになります。
その結果、要求が通らない時には吠えたり噛み付いたりという行動に出るようになってしまいます。

子犬でかわいくて仕方ない時期でも、ちゃんと自分の立ち位置がわかるまでは、意味なくかわいがったりしないようにしましょう。
触れ合いたいときは、何かしら命令(お座りやお手、など)をして従わせ、出来たらほめて、それから触れ合うようにすることをおすすめします。
何度も、命令・従う・出来たらほめる、を繰り返すことが大切です。

あと仰向けも大事!
お腹は犬にとって弱い部分ですので、お腹を出すということは降参・服従の意味でもあります。
子犬のうちから飼い主さんとのふれあいの中で仰向けをさせることは、飼い主さんがリーダーシップをとるためにも大切です。

一貫した態度でメリハリ!

「叱る」「ほめる」をはっきりさせましょう。
きっちりメリハリを付け、犬が「叱られた!」「ほめられた♡」と自覚すること重要です。
犬が良いことをした時にはいっぱいほめてあげる、逆に悪いことをした時には厳しく叱ってあげて下さい。

ワンコの性格や場合によっては、「叱る」よりも「無視」が効果的な場合もあります。
我が家の場合、子犬の頃の甘噛みなどは「無視」が効いたな、と実感します。

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時に体罰も必要だという意見もあります。
一方で、体罰や脅かしなどでのしつけは柴犬の脳では理解できず、防衛本能だけが働くともいいます。

犬の性格にもよるのかもしれませんが、私は後者の方を感じました。

まだ子犬の頃、うちの子を音で脅かしたり叩いて叱ってしまったことがあります。
すると、理解できていない様子で、怒って攻撃してきたり困っているようでした。
なので、そういう叱り方をやめました。

力で教え込む、というよりも、話し合うに近い感覚で教える方が、うちの子には効果的でした。
犬目線で、物事を考えて接していくことで、分かり合えることが多かったです。
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また、先述のとおり柴犬はとても記憶力よく、日常のことはもちろん、子犬の頃のいい思い出・嫌な思い出も、けっこうきちんと覚えています。
そのため、つじつまの合わないしつけをすると「あれ?前と言ってること違うぞ!」とわかってしまい、飼い主さんに不信感を抱いたり、下に見る原因にもなります。

わかりやすい音と行動を用いて!

柴は人の感情をとてもよく汲む犬種ではありますが、「ダメ!」「NO!」などいけないことをした時にかける言葉(音)を決めておいてあげると、はっきりと理解しやすいです。

私は前項の出来事があった後、次のような叱り方に変えました。
「いけないことをした時にかける言葉」を決め、声のトーンを下げて犬の目をしっかり見て厳しく叱るようにしました。
それからはうまくコミュニケーションがとれているように感じます。

また言葉以外にも、例えば「おすわり」の時は言葉と一緒に人差し指を立てて見せる、などの合図の行動を伴わせることも、ワンコの理解を助けるのに役立ちます。

しつけの仕方の合う・合わないは、その犬の個性にもよります。
まずはしつけの冒頭にもあるように、「たっぷりと愛情を注ぎ、お互いの信頼を確率させ」、お互いを知るのが第一です。

柴犬 しつけ 注意点

難しいといわれる柴犬のしつけ。
一般論も色々あります。

とはいえ所詮、1対1、個性対個性。
愛情を持って接していれば、柴ちゃんは必ず応えてくれます。
根気強く、犬目線でがんばりましょう!

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