愛犬へのコマンド、みなさんはどのような言葉を使ってどのように教えていますか?
犬にとってわかりやすくストレスのないトレーニングをするために、犬の特性から理解しましょう!
ここでは犬のコマンドの教え方やトレーニングのコツ、コマンドを聞かない時の原因などを見ていきます。
犬の学習のメカニズムを知ろう
犬に効率的にコマンドを教えるには、まず犬の学習のメカニズムを知る必要があります。
お散歩をしていて、きちんと飼い主さんのいうことを聞いているワンちゃん。
「行け」と言えば歩くし、車が来てるから「止まれ」と言えばピタッと止まる。
このように、飼い主さんの命令(コマンド)を抵抗なく聞けるようになるには、「飼い主さんのいうことを聞けばいいことが起こるんだ!」と犬が信じないといけません。
まずは普段から、良いことをしたらとにかくほめて犬にとっての「いいこと」をしてあげる、逆に悪いことをしたら数分間無視する、というようにメリハリをつけましょう。
「いいこと」とは、まずは飼い主さんがいっぱい褒めてあげて、そしておやつやおもちゃなどのごほうびをあげましょう。
どこにでも持って行きやすことを考えると、小さいおやつなんかは適していますね。
☆画像挿入https://static.pexels.com/photos/159557/leisure-wildlife-photography-pet-photography-dog-159557.jpeg
そしてコマンドを教える際は
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「いいこと」が起こる
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また同じ行動Aをする
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また「いいこと」が起こる
…の繰り返しで、犬はAという行動を覚えていきます。
コマンドを教える際の5つのルール
コマンドを教える際の大事なことを、5つにまとめました。
・家族みんなで統一された言葉を使う
・そのコマンドに対して決まったジェスチャーをつける
・出来たらすぐ褒める
・失敗しても叱らない
分かりやすい言葉を使う
コマンドは、何よりわかりやすいことが重要です。
聞き取りやすい短い言葉を使いましょう。
また、犬は子音はなかなか聞き取れないといいます。
特に子犬は難しいみたいです。
そのため、コマンドには日本語よりも英語やドイツ語などの外国語を用いるとより効果的だともいいます。
☆カードリンク「NO124 犬へのコマンド一覧(日本語・英語・ドイツ語)!外国語でトレーニングするメリットとデメリットは?」←準備中
家族みんなで統一された言葉を使う
コマンドは、犬と接する人は皆同じ言葉を使いましょう。
違う言い方をしても、犬は理解できません。
例えば、「来い!」ということ。
日本語には「来い!」「おいで!」「来て!」「こっち!」など、いろいろな言い方があります。
お母さんは「おいで!」なのに、お父さんは「来い!」だと、分かりにくいですよね。
なので、一つの行動に対する言葉は一つに決めておきましょう。
また、そういった意味からも、外国語は日本語のように言い方が多様ではないので、コマンドには適しています。
そのコマンドに対して決まったジェスチャーをつける
体も使って教えると、犬もわかりやすく効率的です。
このジェスチャーについても、もちろんご家族みなさんで統一しましょう。
出来たらすぐ褒める
せっかく覚えて欲しい行動が出来たのに、それに対しての「いいこと」のタイミングが遅れてしまうと、犬は何に対しての「いいこと」なのかわかりません。
出来たらすぐに褒めてあげましょう。
失敗しても叱らない
トレーニングでの失敗を叱ってしまうと、犬が混乱したり叱られることを怖がってストレスやトラウマの原因になりかねません。
犬がリラックスした状態でのトレーニングが一番効率よく頭に入っていきますので、叱らないことをお勧めします。
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コマンドを教えるコツ
・ご飯前にトレーニングしよう!
ご飯前はお腹が空いています。
この時のごほうびのおやつは効果的です!
・簡単なものから!
人間の子どもと同様、一気に教えても覚えられません。
簡単なものから順々に教えていきましょう。
まずは、飼い主さんに注目できるよう、飼い主さんが名前を呼んだら飼い主さんを見る(アイコンタクト)を覚えさせます。
それから、基本的な「スワレ」「フセ」「マテ」などの簡単・基本的なことを教えていくと良いでしょう。
・楽しく!
犬は飼い主さんの気持ちを敏感に汲みとります。
ワンちゃんがなかなか覚えないから、などと飼い主さんがイライラしていては、犬に伝わって萎縮させてしまうかもしれません。
・短時間のトレーニングを繰り返す
犬が飽きないために、2~3分のトレーニングを1日4~5回繰り返して取り組んでいきましょう。
こんな時、どうする?
・「とにかく自分をかまって欲しい!タイプの犬で、なかなかトレーニングに集中できません…」
こういうワンちゃんは、教えている動作中に飼い主さんが声をかけてしまうと、飼い主さんの方に気をとられてしまいます。
そのためトレーニング中の2~3分は、コマンド→出来たら褒める→コマンド→出来たら褒める、というようにそれ以外の声かけは必要最低限に控えましょう。
逆に、動作に集中できるタイプの子であれば、動作中にそのコマンドの言葉・音を繰り返し聞かせてあげることで、コマンドと動作を一致させることができます。
・「犬にコマンドを教えたのですが、コマンドを聞いてくれません!」
このような場合、そもそもの主従関係が崩れてしまっている可能性があります。
犬のわがままを聞いてしまっていたり、お散歩の時に犬が先に歩いてしまったり、などしているご家庭は、注意しましょう。
他にも原因として、トレーニングが徹底していないということも考えられます。
統一された言葉ではなく色々な言葉を使ってしまった、褒める時と褒めない時があった、などで犬が理解できていないのかもしれません。
また、他のことで頭がいっぱいになってしまっているとき(雷が鳴っていて怖い、など)は、飼い主さんのコマンドが耳に入らないこともあります。
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いかがでしたか?
これからワンちゃんを受け入れるという方は、ぜひトレーニングの際に頭の片隅に置いておいてください。
また、もうすでに一緒に暮らしているという方も、犬との接し方について改めて気づかされる部分もあるかもしれません。
(私がそうでした…)
みなさんの愛犬との幸せな暮らしの役に立ちますように。
<参考書籍・サイト>
・犬のしつけ方(基本コマンド) ハッピールーム
・犬の飼い方ガイド