愛犬のためのペット保険②:補償内容で必ずチェックするべき4つの項目

補償率 保険金 自己負担額

『もう悩まない!愛犬のための保険選びの4ステップ!!』

愛犬の医療費ってバカになりません。それが突然の出費の場合なら特に!
そこで、ついつい後回しにしがちな【愛犬のためのペット保険選び】を4ステップで解説していきます。
失敗しない保険選びのために是非役立ててください。

  1. STEP1:加入条件と更新条件を見てみよう
  2. STEP2:補償内容で必ずチェックするべき4つの項目←今ココ
  3. STEP3:ズバリ!犬種別の保険料の目安と3つの注意点
  4. STEP4:保険金の請求方法が最後の決め手 !?

加入条件をチェック(STEP1)したところで、次にペット保険選びの最重要項目である「補償内容」について見ていきましょう。

補償内容とは、医療費をいろんな項目に細かく分けて、

  • 「ここまではうち(保険会社)が払いましょう」
  • 「ここからは契約者さんが自分で払ってくださいね!」

と分担を明確にするためのもの。

「保険には入っていたのに、うちのワンちゃんの◎◎は補償されなかった!」とか「え、これだけしか保険金ってもらえないの?」なんて事態を避けるためには要チェックです。

はっきり言って、安くても「うちのワンちゃんにとって入る価値のある保険」じゃないと意味がないですからね。

一刻も早く具体的な保険プランを比較するなら、資料一括請求が便利です。
先にご紹介しておきます。

STEP2:補償内容で必ずチェックするべき4つの項目

では、はじめましょう。
ペット保険の補償内容を見るには、次の4つの項目を確認します。

  1. 補償範囲
  2. 補償率
  3. 支払限度額
  4. 免責金額(自己負担額)

少し長くなるのですが、順に説明していきますね。

補償内容を見るポイント1.補償範囲

簡単に言うと、「保険でカバーしてくれる範囲は広いのか?十分なのか?」という点です。

まず、ペット保険の補償は、基本的に

  • 「病気」か「ケガ」か
  • 「通院」「入院」「手術」か

の組み合わせです。
そして、大きく次の4種類に分けることができます。

  • A.「病気」「ケガ」による「通院」「入院」「手術」の医療保険
  • B.「病気」「ケガ」による「手術」だけの手術保険
  • C.「病気」「ケガ」による「通院」だけの通院保険
  • D.「ケガ」だけによる「通院」「入院」「手術」の傷害保険

 

★どのタイプのペット保険が一番意味がある?

実は国内のほとんどのペット保険は、A.の医療保険です。
ただし、B.C.D.に比べて補償範囲が広いため、必然的に保険料も高くなります。
逆に、B.C.D.は補償範囲が小さい分、保険料はお安くなります。

ただ、現実的に考えると、ペットの医療でお金がかかるのは、

  • 定期的な通院による少額の治療費×何日もで出費がかさむ
  • 高額な手術の治療費(伴う入院も含む)

の2点なんです。

となると、「内容だけ」で考えると、基本的には全てを補償するA.医療保険がベストです。

★でも・・・安く抑えるケガ特化型保険はではダメなの?

ちなみに、Dの「ケガ」のみの特化した保険(いわゆる傷害保険)はどうなのか?
このタイプの保険は、今のところペッツベストの「アクシデントプラン」のみです。

補償の対象がケガのみと狭いため、保険料はだいぶ抑えられています。
これは嬉しいポイントです。

ただ、犬は

  • ケガよりも病気による治療の割合の方が断然多い
  • また高齢になるにつれて病気のリスクは高まる

のが普通ですよね。
そこから考えるなら、犬種や犬の性格などにもよりますが、よほどの理由がない限り医療保険への加入がやっぱりオススメですね。

しかし、全てに対して十分な補償を受けようとすると、当然高い保険商品となります。
そこで、「通院」「入院」「手術」「病気」「ケガ」のうち

  • 「何に」
  • 「どのくらい」

補償をつけるのか、が重要になってきます。

そこで、次に補償率についてお話ししましょう。

補償内容を見るポイント2.補償率

補償率とは、かかった治療費に対しての保険金の下りる割合です。

例えば、治療に3万円かかった場合。
補償率が70%だったら、30,000円×70%=21,000円が保険金として受け取れます。

これは「補償率を基準としたペット保険の種類一覧」です。

補償率100% PS保険 100%補償プラン
日本アニマル倶楽部 グリーン / プレミアムオレンジ / オレンジ
                            ブループランⅡ
                           ホワイトプランⅡ
                           <シニア向け>プラチナ / シルバー
90 アイペット うちの子light
もっとぎゅっと 手術保険90%
ガーデン プラチナプラン
     ゴールドプラン
80 ペッツベスト ファースト / ベーシック
            アクシデントプラン
あんしんペット保険 Sプラン
70 アニコム損保 ふぁみりぃ70%プラン
PS保険 70%補償プラン
アクサダイレクト プラン70
ペット&ファミリーげんきナンバーわん70
                                              げんきナンバーわんslim70
アイペット うちの子70%プラン
もっとぎゅっと医療保険プレミアムプラン
                    手術保険70%プラン
ガーデン プラチナプラン
     ゴールドプラン
     パールプラン
50 あんしんペット保険 L / Mプラン
au損保 通院あり70%コース
au損保 通院なし70%コース
アニコム  ふぁみりぃ50%プラン
PS保険 50%補償プラン
アクサダイレクト プラン50
ペット&ファミリー げんきナンバーわん50
          げんきナンバーわん slim50
アイペット うちの子50%プラン
もっとぎゅっと医療保険スタンダードプラン
FPC フリーペット保険
ガーデン プラチナプラン
     ゴールドプラン
au損保 通院あり70%コース
    通院なし70%コース

これを見ると、なんとなくどこのどの商品が補償が充実しているというのがわかりますよね。
また、補償率の高いものの方が比較的、手術だけとか通院だけ、と補償範囲を絞った商品が多いです。

そして、おススメで言うと

  • PS保険
  • 日本アニマル倶楽部

が、医療保険でかつ補償率100%の商品を出しています。

「あ、じゃあ、補償率が高いといっぱいもらえるのね」と思いますが…。
ここで気をつけたいのが「支払限度額」「免責金額」です。

補償内容を見るポイント3.支払限度額

補償率 保険金 自己負担額

各保険プランで、この「支払限度額」が設定されています。
そして、この制限を超えてしまうとそれ以上は一切補償は受けられません。

また、この支払限度額の設定には大きく2種類ありますので、まずはそれを説明しておきます。
その上で具体的な例を見てみましょう。

《支払限度額の設定の種類①》「回数、日数制限」「日額制限」のもの

保証期間中もしくは年間の限度額の設定があり、かつ日数・回数・日額の制限のあるケースです。

●「回数・日数制限」

日数や回数の多くなりやすい通院・入院に影響が出やすいタイプです。
最近多いアレルギーや生活習慣病の場合は長期通院ということもあるので、特に通院数制限には注意が必要ですね。

●「日額制限」

主に1日の治療費が高額になりやすい手術への影響が考えられます。
犬の手術費は最低でも10万円以上になることが多く、高度先端医療だと100万を超える場合もあります。
この場合、治療時に必ず自己負担金が出てきます。

《支払限度額の設定の種類②》期間中の補償限度額のみ設定のもの

こちらは保証期間中もしくは年間の限度額のみが設定されていて、回数や1回の金額に制限のないものです。
治療費が高額になる場合に嬉しいタイプです。
受け取る保険金を分散させないので、保険金を無駄なく受け取りやすいと言えるでしょう。

★支払限度額が関わる具体例を見てみよう

ここまで見てきたことから分かるのは、「補償率がいくら高くても、1日・1回の限度額が低いと、結果、そのときの自己負担額が多くなってしまう」ということ。

具体的に、1つ例をあげてみましょう。
治療費が30万円かかった場合です。

【例】

《補償率50%・年間限度額50万円で日額制限無しの保険の場合》(アクサやペット&ファミリーなど)
30万×50%=15万円 限度額未満なので15万円の補償金を受け取れる

《補償率70%・限度額10万円の保険の場合》(PS保険やアニコムなど)
30万円×70%=21万円 しかし限度額10万円のため、受け取れる補償金は10万円。

 

このように、補償率が低い保険の方が自己負担が少なくて済む場合も十分に起こり得ます。
そして、もう1つ「免責金額」です。

補償内容を見るポイント4.免責金額(自己負担額)

「免責金額(自己負担額)」とは、契約者が払わなければならない金額のこと。
損害額が免責金額を超えない場合、保険金は払われないのです。

全ての保険商品に設定されているわけではありませんが、現在ペット保険では一部商品に免責金額(自己負担額)の設定があります
ここも加入前にチェックしておきたいところです。

そこで、ここでは補償範囲ごとに分けて、この点について説明します。
愛犬の場合、「通院が基本なのか?」「起こり得る手術のリスクに備えるためなのか?」など目的に応じてチェックしてみて下さい。

「通院」の場合

1回あたりの限度額がないもの(『もっとぎゅっと』『ペッツベスト』『アクサダイレクト』)に関しては免責金額(自己負担額)が少ない傾向にあります。

その一方で、1回あたりの限度額のあるもの(『アイペット』『アニコム』『日本アニマル倶楽部』『PS保険』など)は通院費が40,000円を超えるあたりから急激に免責金額(自己負担額)が増える傾向にあります。

「入院」の場合

入院費に関しても、1回あたりの限度額がないもの(『もっとぎゅっと』『ペッツベスト』『アクサダイレクト』)に関しては免責金額(自己負担額)が少ない傾向です。

また一方、1回あたりの限度額のあるもの(『アイペット』『アニコム』『日本アニマル倶楽部』『PS保険』など)は入院費40,000円を超えるあたりから急激に免責金額(自己負担額)が増える傾向にあります。

40,000円以下だとどこの保険プランでもあまり差はないので、通常の入院治療については特に問題はありません。

ただ、ヘルニア手術や骨折手術などは長期になり入院の場合、保険プランによる自己負担額の差が出やすいようです。
チワワやポメラニアンなど先天的に骨の弱い犬種や、ダックスフンドやコーギーなどヘルニアになりやすい犬種の場合は、1回あたりの限度額設定のないものの方がおすすめです。

「手術」の場合

「通院」「入院」「手術」の中で一番高額になりやすいのは「手術」ですので、一番重視したいところです。
手術費に関しても、『もっとぎゅっと』『ペッツベスト』『アクサダイレクト』などは比較的、免責金額(自己負担額)が小さく収まります。

また、『アイペット』の「うちの子ライト」は通院・入院よりも高額になる手術費を中心とした補償なので50万円までは手厚い補償を受け取ることができます。
ただ、このプランは月々の支払いは比較的安いのですが、通院と10日までの手術に付随しない入院は補償されません。

補償率 保険金 自己負担額

★結局、免責金額(自己負担額)に関してはどんなタイプがいい?

ここまで見ると、1回あたりの限度額がない

  • 『もっとぎゅっと』
  • 『ペッツベスト』
  • 『アクサダイレクト』

が全体的に自己負担を抑えられそうです。

もちろん、このタイプは高額な治療が入ってしまうと補償を使い切ってしまい、その後の分は全額自己負担となるという可能性もあります。
ただ、トータルで考えると、1回あたりの限度額のないペット保険の方が補償(保険金)を確実に受け取りやすいと考えられます。

まとめておきましょう!ペット保険の補償内容を見る4つのポイント

以上、補償内容を見る4つのポイントについて説明してきました。
こちらに、現在の国内主要ペット保険の補償率や補償額などの補償内容を一覧表にまとめているので、参考にしてみて下さい。

しかし、このステップはなかなか複雑なところがありましたよね?
そこで、STEP3にて犬種や犬の健康状態などに応じた保険選びのポイントにも触れていきます。
STEP2についてはザクッと理解しておいてもらうだけでもいいでしょう。

次のステップでは保険会社に支払うことになる「保険料」との兼ね合いから考えてみます。

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愛犬のためのペット保険③:ズバリ!犬種別の保険料の目安と3つの注意点