小型犬のかかりやすい病気と、それにあった保険を見ていきましょう。
小型犬のかかりやすい病気の一例
- 僧帽弁閉鎖不全症
僧帽弁という心臓で血液が逆流するのを防ぐ働きをする弁がしっかりと閉じなくなる病気で、咳や疲れやすい、運動したがらない、呼吸困難などの症状が出ます。
完治させる方法は未だ見つからず、通院・投薬治療が主となります。
- レッグ・ペルテス
後ろ足の股関節の血液循環が悪化し、壊死してしまう病気です。
主な症状は、足に力が入らなかったり足を引きずる、股関節の辺りを触られるのを嫌がったり、食欲の低下なども見られます。
軽度の場合の治療として、通院・投薬で内科的な治療を行なっていきますが、重度になると外科手術となります。
また、術後にはリハビリも必要です。
- 膝蓋骨脱臼
生まれつきの股関節周りの形成異常によるものや、打撲などの外傷による後天的なものがあります。
軽度のうちだと簡単に治ることが多いのですがなかなか気づけず、だんだん悪化してしまい上手に歩けなくなります。
治療には外科手術をなるべく早く行うことが良いようです。
- 気管虚脱
遺伝的な要素に肥満や老化などが加わり、気管軟骨が変形し扁平になることで、呼吸が荒くなり、ガーガーという咳や吐き気などが見られます。
治療は症状コントロールのための内科治療(投薬など)、それでも難しい場合は外科手術が行われることもあります。
これらは一例ですが、やはり加入するのであれば通院も手術も補償される医療保険に入っておくと安心です。
ではここで、各社の医療保険の内容と、0~7歳の8年間の小型犬の保険料総額を見てみましょう。
医療保険(通院・入院・手術カバー)一覧 小型犬
保険会社名 | プラン名 | 補償率 | 年間最大補償額 | 限度額と回数・日数制限・免責金額 | 0〜7歳の 保険料トータル |
保険料の上がり方 |
アニコム損保 | ふぁみりぃ70%プラン | 70% | 84万円 | 通院:14,000円/日×20日/年 入院:14,000円/日×20日/年 手術:140,000円/回×2回/年 |
約33万円 | 加齢とともに増額。 |
ふぁみりぃ50%プラン | 50% | 60万円 | 通院:10,000円/日×20日/年 入院:10,000円/日×20日/年 手術:100,000円/回×2回/年 |
約25万円 | ||
ペットメディカルサポート(PS保険) | 100%補償プラン | 100% | 100万円 | 通院:10,000円/日×20日/年 入院:20,000円/日×30日/年 手術:100,000円/回×2回/年 |
約30万円 | 3年ごとに保険料増額。 |
70%補償プラン | 70% | 約23万円 | ||||
50%補償プラン | 50% | 約18万円 | ||||
アクサダイレクト | いぬのきもち・プラン70 | 70% | 70万円 | 年間通算70万まで。 回数制限、1日・1回あたりの限度額無し |
約28万円 | 12歳まで上がり続け、14歳以降定額。
血統種・ミックス・ブリードで保険料が違う。 (血統種で算出) |
いぬのきもち・プラン50 | 50% | 50万円 | 年間通算50万まで。 回数制限、1日・1回あたりの限度額無し |
約22万円 | ||
ペット&ファミリー少額短期保険 | げんきナンバーわん70 | 70% | 70万円 | 年間通算70万まで。
回数制限、1日・1回あたりの限度額無し |
約24万円 | 5段階で増額。 11歳以降定額。 |
げんきナンバーわん50 | 50% | 50万円 | 年間通算50万まで。 回数制限、1日・1回あたりの限度額無し |
約21万円 | ||
げんきナンバーわんslim70 | 70% | 70万円 | 年間通算70万まで。 (免責:3,000円/日) 回数制限、1日・1回あたりの限度額無し |
約18万円 | 10歳まで毎年増額。
以降は定額。 |
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げんきナンバーわんslim50 | 50% | 50万円 | 年間通算50万まで。 (免責:3,000円/日) 回数制限、1日・1回あたりの限度額無し |
約15万円 | ||
アイペット損害保険
(ドコモのペット保険は内容が同じ) |
うちの子70%プラン | 70% | 122.4万円 | 通院:12,000円/日×22日/年 入院:30,000円/日×22日/年 手術:150,000円/回×2回/年 |
約33万円 | 加齢とともに増額。13歳以降に関しては非公開。 |
うちの子50%プラン | 50% | 72.8万円 | 通院:12,000円/日×22日/年 入院:12,000円/日×22日/年手術:100,000円/回×2回/年 |
約26万円 | ||
日本アニマル倶楽部(プリズムコール) | グリーンプランⅡ | 100% | 138万円 | 通院:6,000円/日×60日/年 入院:12,000円/日×60日/年 手術:90,000円/回 (ガン手術150,000円/回)×2回/年 |
約32万円 | 加齢による増額なし。
ただし、中型犬の場合は15歳以降シニアプランに移行。 |
プレミアムオレンジプランⅡ | 100% | 78万円 | 通院:5,000円/日×60日/年 入院:10,000円/日×30日/年 手術:60,000円/回 (ガン手術90,000円/回)×2回/年 |
約28万円 | ||
オレンジプランⅡ | 100% | 72万円 | 通院:5,000円/日×60日/年 入院:10,000円/日×30日/年 手術:30,000円/回 (ガン手術60,000円/回)×2回/年 |
約25万円 | ||
ペッツベスト少額短期保険 | ファーストプラン | 80% | 100万円 | 1事故(傷病)に対する通院・入院・手術500,000円×2回/年 (免責:7,500円(1回の事故につき1回のみ)) |
約32万円 | 加齢とともに増額。
9歳以降に関しては非公開。 |
ベーシックプラン | 80% | 50万円 | 1事故(傷病)に対する通院・入院・手術250,000円×2回/年 (免責:2万円(1回の事故につき1回のみ)) |
約19万円 | ||
もっとぎゅっと少額短期保険 | 医療保険プレミアムプラン | 70% | 90万円 | 通院:15,000円/日、年間30万円まで 入院:15,000円/日、年間30万円まで 手術:150,000円/回、年間30万円まで 回数・日数制限無し |
約32万円 | 犬種問わず保険料一律。
3歳ごとに変わっていき、3〜5歳が最安。 その後増額し、12歳以降は定額。 |
医療保険スタンダードプラン | 50% | 60万円 | 通院:10,000円/日、年間20万円まで 入院:10,000円/日、年間20万円まで 手術:100,000円/回、年間20万円まで 回数・日数制限無し |
約22万円 | ||
FPC | フリーペット保険 | 50% | 85万円 | 通院:12,500円/日×30日/年 入院:125,000円/回×3回/年 手術:100,000円/回×1回/年 |
約16万円 | 8歳までは全犬種一律。
4段階で増額し、12歳以降は定額。 |
ガーデン少額短期保険 | プラチナプラン | 90% | 90万円 | 通院・入院・手術を年間最大補償額まで。 回数・日数・日額制限無し |
約29万円 | 3歳まで下降、その後徐々に年々増額。 |
70% | 70万円 | 約23万円 | ||||
50% | 50万円 | 約16万円 | ||||
あんしんペット保険 | Lプラン | 70% | 70万円 | 通院・入院・手術を年間最大補償額まで。 回数・日数・日額制限無し |
約22万円 | 3歳で最安。
14歳まで年々増額し、15歳以降は定額。 |
Mプラン | 70% | 70万円 | 通院・入院・手術を年間最大補償額まで。 回数・日数・日額制限無し (免責:14,000円) |
約9万円 | ||
au損保ペット保険 | <通院あり>
70%コース |
70% | 98万円 | 通院:28万円/年 入院・手術:70万円/年 回数・日数・日額制限無し |
約31万円 | 2歳が最安で、その後年々増額。 |
<通院あり>
50%コース |
50% | 70万円 | 通院:20万円/年 入院・手術:50万円/年 回数・日数・日額制限無し |
約23万円 |
保険料の安さを重視すると…
まずは、0~7歳までの8年間の保険料が約9~16万円というお安いものをピックアップしてみました。
- あんしんペット
「Mプラン」は8年間の保険料が10万円と切るというお安さで、年間最大補償額70万・補償率70%・回数、日数、日額制限無し!
ですが免責金額が14,000円ですので、小型犬でこの設定だとメリットとなるケースはそんなに多くはないでしょう…
- ペット&ファミリー
「げんきナンバーわんslim」シリーズは、年間最大補償額70万(プランにより50万)・補償率70%(50%)・回数、日数、日額制限無しですが、免責金額は3,000円設定です。
- ガーデン
「プラチナプラン50%」の補償内容は、年間最大補償額50万・補償率50%・回数、日数、日額制限無しで免責金額設定なし。
これで8年間の保険料トータルで約16万円なので、保険料の安いものの中ではコスパの良い商品です。
- FPC
年間最大補償額は85万円としっかりしていますが、補償率50%で回数、日数、日額設定など、制限があります。
小型犬にオススメな保険はこれ!
ペット保険は、どうなるかわからない未来の病気やケガに備えるものです。
そのため、どうせ加入するのならなるべく制限のないもので、できるだけ補償を受け取れるようにしたいですよね。
補償内容も考えて、小型犬にオススメな保険は次の3つです。
- ガーデン
「プラチナプラン70%」は、年間最大補償額70万・補償率70%・回数、日数、日額制限無しで免責金額設定なし。
8年間の保険料総額も約23万円と、一番高いアイペットと比べると10万円もお安く、なおかつ制限がないので補償を受けやすいプランです。
- ペット&ファミリー
「げんきナンバーわん」シリーズは、年間最大補償額70万(プランにより50万)・補償率70%(50%)・回数、日数、日額制限無しですので、こちらも補償が受けやすいプランです。
- あんしんペット
「Lプラン」は、年間最大補償額70万・補償率70%・回数、日数、日額制限無しで、8年間の保険料も22万円と、この補償内容であれば決して高くはないお値段です。
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