ペットの世界でも高齢化が進む今日この頃ですが、高齢犬はどんなことを注意して保険選びをすれば良いのでしょうか?
高齢犬の保険選びには以下の点に注目しましょう。
- 更新年齢が終身もしくは高齢まで設定されているか
- 通院、入院、手術の回数や日額制限が緩いか
- 保険料の負担が大きくならないか
- 高齢犬に安心なサービスや補償・特約はあるか
では、実際に見ていきましょう。
☆表挿入https://docs.google.com/document/d/1F5yt_PKacSvTyTWXhrRUNq38Z6L3-gosnPdpt0DMUbQ/edit
7歳以下までの設定である2社(アニコム、ペット&ファミリー)を除き、加入可能年齢の若い順に並んでいます。
更新年齢が終身もしくは高齢まで設定されているか
ペット保険には、保険加入のできる上限の年齢と契約更新のできる上限の年齢があらかじめ設定されています。
シニア犬の場合、年齢的に加入できる保険に入っても、翌年には更新可能年齢から外れてしまい契約更新できず、解除、ということが考えられます。
ペッツベストがそれにあたります。
シニア犬の場合は特に、終身や「満20歳まで」など更新年齢が高いものを選んだ方が良さそうですね。
また、保険会社によっては健康診断書の提出が必須になる場合もあります。

通院、入院、手術の回数や日額制限が緩いか
高齢の犬の場合、自分の中の力も落ちてきているため、治療に時間がかかります。
在宅・通院が中心の医療が多く、腫瘍による通院は平均20日程度、アレルギーや心臓・腎臓病、膀胱炎などだと1ヶ月2~4回の通院を一生涯続けるようになりますので、なるべく補償の回数制限の緩いものが良いでしょう。
また、命に関わる緊急の手術が必要になる可能性も大いにあります。
臓器疾患、悪性腫瘍、関節系の病気に多く、7~15万円が相場と言われています。
そのため、手術費用に関しては日額・1回の金額制限のないものが理想です。
回数や日額・1回の金額制限のないものは
アクサダイレクト、ガーデン少額短期保険、あんしんペット保険の3つですね。
他にも、制限があるとはいえ、だいぶ緩い設定になっているものもあります。
もっとぎゅっと
医療保険に関しては、年間の可能利用額と日額制限が設定されており回数・日数制限はありません。(※1)
また、手術保険に関しては、手術1回における限度額50万×2回、伴う入院日数15日までと緩めの設定です。(※2)
ガーデン
医療、通院保険に関しては年間最大補償額内であれば制限なし、手術保険に関しては年間2回までですが日額制限はありません。(※3)
あんしんペット
医療保険に関しては年間最大補償額内であれば制限なし、手術保険に関しては手術1回における限度額50万×2回、伴う入院日数14日までと緩めの設定です。(※4)
au損保
通院、入院、手術それぞれで年間の限度額設定はあるものの、回数・日数・日額制限はありません。(※5、6)
ペッツベスト
1傷病に対する限度額と、それが年に2回まで(2傷病まで)だけ設定されており、回数・日数・日額制限はありません。(※7、8)
保険料の負担が大きくならないか
そして、シニア犬ともなると年齢的に保険料も高くってしまうのですが、その中でも補償と保険料のバランスの良いものを選びたいものです。
②の通院、入院、手術の回数や日額制限が緩い保険に絞り、8歳から15歳までの保険料を比較してみましょう。
☆表挿入https://docs.google.com/document/d/1vkcOUoaE6oF4O2MLKxsW1hv_WNKMldaUHA4zSxqjW5w/edit
回数・日数・日額制限が緩くて補償率・年間最大補償額が高いわりに保険料が低いという点で、ガーデンがおすすめです。
ガーデンは、昨年度下半期の楽天ペット保険人気ランキングや口コミランキングでNO.1を獲得した保険会社です。
加入の上限年齢も11歳未満まで、更新の上限が20歳までとほぼ終身に近いものですし、年齢制限的にもシニア犬に適していると言えます。
また、次にオススメといえるあんしんペットですが、2016年9月にもっとぎゅっとと合併、今後の展開にも期待したいですね!

高齢犬に安心なサービスや補償・特約はあるか。
補償内容や保険料がもちろん一番の注目ポイントですが、各社で展開されているサービスなどの中で使えそうなものがあれば、それを使わない手はありません。
アクサダイレクトやau損保は、24時間体制の獣医師によるペットの健康相談窓口が設置されています。
急な体調の変化に夜中でも相談できる窓口があると、心強いですよね。
PS保険や日本アニマル倶楽部は、あまり考えたくはないですが、愛犬の葬儀に対する補償や特約があります。
日本アニマル倶楽部には他にも、プランによっては高度後遺障害保険金や診断書費用保険金など痒いところに手の届く補償がセットされています。
もっとぎゅっとでは、犬の死因のトップであるガンの対する特約が用意されています。
このように、高齢の犬を持つ飼い主さんの心配のタネをカバーするサービスや補償・特約があります。
保険選びの際の1要素として考えてみるのもいいかもしれません。