今やもう珍しくはなくなった犬のガン。
私の友人も、ガンでわんちゃんをなくしています。
なかなか気づきにくいという犬のガンの初期症状から末期の症状、対処などを考えていきましょう。
Contents
犬のガンの初期症状
犬のガンは、初期での発見がとても難しいといわれています。
そして、犬のガンはとても進行が早いともいわれています。
具体的な初期症状例
犬のガンで、まず最初に出てくる代表的な症状がこの3つです。
- 体重減少
- 食欲不振
- 元気がない
始めはなんとなく元気がない、食欲がない、という症状が多いようです。
ただ、ほんとになんとなくそういった状態なので、なかなか気づけないというのが現実です。
「そういえばあのとき、元気なかった…」「あのときの食欲不振はサインだったのかも…」と後になって気づかれる飼い主さんも多くいらっしゃいます。
他にも、ガンの種類にもよりますが下記のような症状もみられます。
- 下痢、嘔吐
- リンパ節の腫れ
- 貧血
- 黄疸
- 微熱が続く
- しこり、イボのようなものが体表にできる など
マッサージや歯磨きなどの時に、飼い主さんが愛犬の体の異変に気づくケースが多いようです。
犬のガンに伴う痛みとサイン
人間のガンと同じように、犬もガンによる痛みを感じているといわれています。
ガンの痛みというのは、腫瘍が大きくなり神経を圧迫するために起こります。
しこりなどのできものが出来た時点で、すでに痛みを伴っている場合もあるようです。
犬は人間のように言葉を発して意思を伝えることは出来ないし、本能的に痛みを隠す動物です。
特に日本犬などは、痛みへの耐性が強いといいます。
犬の痛みのサインを、飼い主さんは見逃したくないものです。
一般的に犬が痛みを感じている時に起こす行動を、下にまとめました。
☆痛みのサイン
- 散歩にも行きたがらず、あまり動かずじっとしていることが多くなった
- 同じところばかりを舐めたり掻いたりする
- 触られるのを嫌がるようになった
- 臆病になったり攻撃的になるなど、今までと態度が変わった
- 食欲低下
- 呼吸が早い
- 排泄を失敗することが多くなった
- 頻繁に鳴くようになった
- 足を引きずる など
犬の死因トップであるガンは、6歳を超えると一気に発症の割合が高くなります。
なかなか発見が難しいものですが、治療には早期発見・早期治療が何よりも効果的です。
日常の生活でのちょっとした変化に、病気のサインが隠れています。
気づいてあげられるのは飼い主さんです。
日々のチェックに加えて、定期的な健康診断も忘れてはなりません。
特に愛犬が壮年期に差しかかるあたりからは、注意したいですね。
犬のガンの中期~末期症状
ガンの影響で一番分かりやすく現れる症状は腹水です。
腹水は末期に近い症状だといえます。
しかし残念ながら、この状態になるまでガンだとわからないケースは少なくありません。
腹水がたまる
腹水とは、お腹に水が溜まってしまう症状です。
お腹の張りが原因で、食欲低下や元気がない、呼吸が苦しそうなど犬の様子に変化がみられます。
出典:http://maribaba.exblog.jp/10308353/
腹水は、フィラリアや心臓病などガン以外の病気によっても引き起こされます。
腹水の原因は、一般的には次の3つだといわれています。
- 体内で炎症が起こった際に延焼している部分に白血球(炎症を直す細胞)を届けるため
- 血液成分のバランスが崩れる
- リンパ管が拡張
犬の末期ガンの痛みと緩和
人間のガンと同様、犬のガンの末期の痛みも壮絶です。
あまりに辛そうな愛犬の姿を目の前にして、安楽死の選択に苦悩する飼い主さんも多くいらっしゃいます。
そして老犬の場合、手術時の麻酔には特に注意が必要だといいます。
もともと犬は麻酔のコントロールが難しい動物で、手術が成功しても麻酔から覚めることが出来ずに亡くなってしまうケースも多いようです。
老犬は体力もないため、特に麻酔によるのダメージが大きいということです。
また、手術や抗がん剤によって、犬の気力がなくなってしまい寝たきりになるケースも多いといいます。
元気だった頃は走り回っていた犬にとって、もうろうと動けない状態は過酷です。
延命のために抗がん剤などを使って治療をするか、
少しでも身体的な痛みを取り除いて寿命を全うしてほしい、と緩和ケアを望むか、
自然にまかせて無治療にするか、
苦しみから早く逃がしてあげるために安楽死を選ぶか。
ご家族と、そして信頼できる獣医師とよく相談して、決めなければなりません。
家族の一員である愛犬の幸せを祈って
わんちゃんのガン発見から最期の看取りまでの様子がかかれたブログ記事です。
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愛犬J -ガン闘病最期の1ヶ月間-
飼い主さんのご決断と最期まで寄り添ったお姿、本当に頭が下がる思いです。
飼い主さんそれぞれの考え方によりますので、ガンの末期の対処についての正解も間違いもありません。
ただ、犬たちは死の概念を理解できないといいます。
愛犬の死を精神的に苦痛に感じるのは、私たち人間です。
犬にとっての現実、それは「とにかく痛い」ということ。
痛みを取り除いて、大好きな場所で大好きなものや人に囲まれて、大好きなものを食べさせてあげて過ごさせてあげることが、余命わずかのワンコにしてあげられることではないかな、と思います。
うちのワンコがそうなったら、寿命をのばすことよりも、緩和ケアを選択してあげたいけど…
でもその場になったら、ちゃんと決心できるのか、正直不安です。
ただ、その時にうろたえすぎないための知識はちゃんと持っておきたいですね!!