わんちゃんは嬉しい時にしっぽをブンブン振ると同時に、口の周りをぺろぺろと舐めてくるときがありますよね。
何かを要求したりとか、お留守番から帰って来て寂しかったよ~の合図だとか。
その際「ん?!何か臭いかも!」と思ったら要注意です。
わんちゃんの口臭が気になったら危険な病気のサインかもしれません。
今回は、わんちゃんの口が臭い原因や、口臭がひどい時の対策・ケア・予防法をお伝えします。
老犬は特に注意が必要ですよ!
是非参考にしてみて下さいね。
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犬の口が臭い原因

わんちゃんの口が臭くなる原因は主に3つです。
1、口の中が不潔・病気にかかっている
2、胃腸の調子が悪い
3、食べ物の臭い
では1つずつ見て行きましょう。
1、口の中が不潔・病気にかかっている
このうち、特に多いのがこの口の中が不潔・病気にかかっているわんちゃんです。
人間では、食べ物を食べたら歯を磨いてきれいにしますが、わんちゃんに歯磨きは行っていますか?
もし、歯磨きを行わないと、わんちゃんは虫歯になるよりも「歯周病」となる可能性が非常に高いです。
その歯周病が原因で口臭がひどくなります。
2、胃腸の調子が悪い
胃腸炎などにかかっていると、体の中から臭いが上がってきて口が臭くなります。
口の中が原因で臭ってくるものと判別しづらいために見逃されがちです。
タオルなどで口の中をぬぐって、その臭いを嗅いでみて下さい。
そのタオルから臭いが無ければ、胃腸の調子が悪い証拠です。
他にもぐったりして元気がないなどの症状が出た場合には、動物病院に行って下さいね。
胃腸炎などは早期発見・早期治療が大切で、手遅れになれば命に関わります。
普段のご飯の偏りなどで腸内環境が悪化していても臭いがきつくなるので、ヨーグルトやサプリメントなどで腸内環境を改善するのも手ですね!
3、食べ物の臭い
わんちゃんの口臭は食べ物によって変化します。
脂っこい物や肉類などを食べ過ぎていると、体内での悪玉菌が増殖して腸内環境が乱れて口臭がきつくなることがあります。
犬用に調理されたドッグフードでも、飼い主が臭いをかいでみて「これは臭いかも」と思ったら避けた方が無難です。
油脂が酸化して、わんちゃんの体に良くない影響があるかもしれません。
ドッグフード以外に、わんちゃんが好きだからと言って人間の食事を大量にあげる事もやめましょうね。
そのせいで、口臭がきつくなっているかもしれません。
口臭がひどい時の対策3つ

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では、口臭がひどい時はどのように対処すればよいのでしょうか。
1、歯磨き
口臭の原因は口の中が不潔になっている事。
それでは、口の中を綺麗にすれば臭いません!
飼い主は毎日歯磨きをすると思いますが、わんちゃんも歯磨きが必要だって事はご存知でしょうか。
わんちゃんの口の中の環境は、虫歯菌が住むのには適しておらず、虫歯にはなりにくいとされています。
その代わり、歯周病という病気にはかかりやすく、3歳以上の成犬の約8割が歯周病または歯周病予備軍とされています。
高齢になればなるほど歯周病の危険性があるのですね。
それを防ぐには、歯磨きでわんちゃんの歯についた歯垢(プラーク)を取り除く事で解決できます。
歯垢(プラーク)をそのまま放置しておくと、石のように固くなり「歯石」に変わってしまいます。
いったん歯石になってしまうと、歯ブラシでは取る事が出来ません。
全身麻酔をかけての歯石除去をしなくてはならなくなりますよ。
もし歯磨きを嫌がってさせてくれない…とお悩みの方、こちらに犬が歯ブラシを嫌がる時や噛むときの対処法を載せてありますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
2、歯石除去
歯磨きをおこたると、歯には歯石が溜まってしまいます。
わんちゃんの歯茎を見て、赤く腫れていませんか?
わんちゃんの歯に黄色の歯石が付いていませんか?
歯石が付くと、口臭がひどくなるだけではありません。
その歯石と歯茎の隙間にどんどん菌が繁殖して、菌が出す毒素によって歯を支える骨が溶かされてしまったり、毒素が全身に回って心臓病や腎臓病などの引き金となったりします。
こうなってしまっては、歯石除去をするしかありません。
無麻酔での歯石除去を行っている病院もありますが、私はあまりお勧めしません。
歯石は表面から見えない裏側や奥に溜まっていたり、麻酔なしで長時間犬が口を開けていることは犬に非常にストレスがかかってしまうからです。
歯石除去をすると、今まで見えなかったぐらぐらの歯の中にある臭い膿も一緒に除去する事が出来ますし、歯周病の原因の歯石も取り除く事が出来ます。
この膿が臭さの原因であることが多く、歯石除去を行った後のわんちゃんをお迎えに来た飼い主さんが「こんなに犬の口って臭わないものなの?」と驚かれることも。
歯石除去をしても、歯磨きを行わないとすぐに歯石はついてしまいます。
これではせっかく辛い思いをして歯石除去をしても台無しに。
毎日の歯磨きは忘れずに行いましょうね!
3、ドライフードやガムをあげる
歯の間に挟まりやすい缶詰などのウェットフードは、そのまま歯垢の原因になってしまいがちです。
ウェットフードよりもドライフードの方が物理的に歯垢を取り除いてくれます。
また、オヤツではジャーキーなどの柔らかいものよりも、硬いガムをかんだ方が口臭予防には効果的です。
おもちゃのロープなどでも良いですね。
老犬の口臭は注意

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わんちゃんが年をとってから口が臭くなってきたら注意が必要です。
それは、口臭の原因が歯周病であっても、歯周病を治療するための全身麻酔下での歯石除去などが老犬には負担になってしまう事。
また、口臭の原因が体内の腸内環境のトラブルや内臓疾患のサインだと、年をとったせいかな?と見逃しがちになって、気づいた時には手遅れになってしまう事も。
老犬に口臭が見られてしまったら、すぐに動物病院に行って下さい。
何か重大な病気が隠れているかもしれませんよ。
年をとってから全身麻酔での歯石除去をしないようにするために、早いうちから歯磨きの習慣を身につけましょうね。
最後に
うちで飼っている犬(ヨークシャー・テリア)も恥ずかしながらまるでドブのような口臭がした事があります。
原因はやはり歯周病。
犬に歯磨きなんて考えたことが無かったので、動物病院で指摘されて反省したのを覚えています。
あなたの愛犬がいつまでも口臭のない可愛いわんちゃんでいるために、歯みがきの習慣は幼いころからつけてあげて下さいね!
長い記事を読んでくださってありがとうございました。
あなたとその隣にいるわんちゃんがもっともっと両想いで幸せになりますよう、願っています!