寒くなってくると寒暖の差もあり、人間と同じように犬も「咳や鼻水を伴う発熱の症状」が出てくることがありますよね。
原因は、ただの風邪でしょうか?それとも、違う病気?
どのような対処法が正しいのでしょうか?!
愛犬がぐったりしていると、可愛そうだし不安になりますよね。
今回のテーマは「犬の咳や鼻水を伴う発熱!原因となる病気はただの風邪?それとも?正しい対処法は?」です。
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犬の咳や鼻水を伴う発熱!原因となる病気はただの風邪?それとも?
ケンネルコフの可能性
ワンちゃんが乾燥した感じの短い咳をするようになったら、疑うべき病気があります。
「ケンネルコフ」という病気です。犬の風邪といえば、この病気ですね。
犬伝染症咽頭気管炎とも呼ばれていて、がんこな咳が主な症状です。
特に、子犬が発症することが多いようです。
ケンネルコフの症状
- 咳
- くしゃみ
- 鼻水
- 発熱
- 食欲低下
- 呼吸が苦しそう
- 元気がない
これらの症状が出たら「ケンネルコフ」を、疑ってみてください。
運動しているときや興奮しているときなどに「ケホッケホッ」というような咳が、発作的に出たりします。
ですが普段の生活では、比較的普段通りに、元気に過ごすワンちゃんが多いでしょう。
ほとんどの場合、一週間ほどで自然に治ることが多いです。
しかし免疫力が弱くて悪化してしまうと、肺炎などの病気になる可能性もあります。
ケンネルコフは何から感染する?
ウイルス性の感染症で感染したワンちゃんたちの、唾液や鼻水から感染する伝染病です。
咳、くしゃみ、鼻水の症状が出たら、他のワンちゃんとの交流は控えた方が良いでしょう。
ワンちゃんの集まる公園やドッグランなどに行くと、空気感染してしまう可能性があるので気を付けてあげてください。
自然に治る事の多いケンネルコフではありますが、症状によっては治療の必要な場合もあります。
自己判断せずに、心配な場合、愛犬がぐったりしている場合などは獣医に相談してくださいね。
早期治療が、健康への一番の近道ですから!
狂犬病の可能性
風邪に似た症状の病気に、「狂犬病」があります。
狂犬病ウイルスの潜伏期間は、動物では10日間から数か月です。
しかし人では感染してから、数年後に発症したケースもあります。
狂犬病ウイルスの症状
最初は風邪に似た症状を、引き起こします。
発熱・悪寒があり、とても進行が速いです。
神経系をたどって脳神経組織に達したときに、狂犬病特有の症状を発症します。
発症すると風邪のような症状から始まり、普段と違う行動をとるようになります。
暗い場所に隠れたり、急に飼い主に近寄らなくなったり、性格の変化がみられます。
それが過ぎると、狂暴期といい顔の形相が凶暴になります。
過剰な攻撃性と興奮性が発現し、やたらに吠えたり目の前のものに噛みついたりします。
水や風を恐れる行動もあるようです。
その後、麻痺がおこり水や食べ物を飲み込めなくなり、昏睡状態になり死亡してしまいます。
人間を含むすべての哺乳動物に、感染します。
そして感染し、発症すると、ほぼ100%が死亡します。
犬の場合は症状が出てから死亡するまで、10日間から2週間で死亡します。
狂犬病の予防接種は、必ず行いましょうね!
犬の咳や鼻水を伴う発熱したときの正しい対処法は?

初期の風邪の治療法は、人間と同じですよ。
まずはお部屋を暖かくして、乾燥しすぎないように加湿器を置いたりお部屋に水を置いたりしてください。
小まめにお部屋の空気の入れ替えも、お忘れなく!
お食事は、栄養のあるものを与えてあげてください。
お水もすぐに飲める場所に、用意してあげてくださいね。
そして、ゆっくり寝かせてあげることです。睡眠が大事ですよ。(^_-)-☆
熱を伴っていたら、冷たいタオルでリンパの集まる場所を冷やしてあげてください。
耳の付け根、脇の所、足の付け根などを冷やしてあげて嫌がる様子がなければ適度に冷やしてあげると良いでしょう。
症状が重い場合や不安な場合は、獣医に相談してください。
抗生物質や消炎剤を処方してもらうと、より早く治る事が多いです。
人間の風邪と同じですね。
脱水症状がある場合や下痢や嘔吐が続いている場合は、点滴で水分補給!となるかもしれません。
ワンちゃんが楽になる事が一番ですので、自己判断せずに獣医との連携が大事です。
看病する飼い主さんが不安そうにすると、ワンちゃんも不安になってしまうそうです。
「大丈夫よ!」と、元気づけてあげましょうね。
風邪をひかないように、まず予防!
そうそう!「予防」も大事ですよ。(^_-)-☆
免疫力が下がると感染しやすいのは、ワンちゃんも人間と同じです。
特に「寒暖の変化」に注意してあげましょう。
暖房で暖かい部屋から、急に寒い外へ散歩に出る行為は免疫力を低下させます。
お洋服を着せてから、外出するなどの工夫をしてあげてください。
寒くなると、ついつい空気の入れ替えを怠ってしまいませんか?
せっかく暖かくなった部屋の空気を、冷たい空気と入れ替えるのは勇気がいりますよね。
ですが、空気の入れ替えや湿度、温度の管理などは、私たち人間の為にもワンちゃんの為にもなります。
締め切った空間は、ウイルスを蔓延させてしまします。
乾燥も病気の大敵ですので、気を付けましょう。
日ごろから私たち飼い主も、ワンちゃんたちも風邪をひかないように予防しましょう!(⌒∇⌒)