わんちゃんを飼い始めると、何もかもが新しくて迷ってしまいますよね。
シャンプーもその1つだと思います。
子犬のシャンプーはいつからはじめるの?
やり方はどうするの?
お湯の温度はどれくらい?
シャンプーの頻度は?
などなど、疑問がたくさんありますよね。
今回は、その子犬の初めてのシャンプーについての疑問にお応えしていきますよ。
ぜひ参考にしてみて下さいね。
子犬のシャンプーはワクチンプログラムが終わってから
子犬のシャンプーは、ワクチン接種が終わってからが理想だとされています。
ワクチン接種が終わらないと、シャンプーで体力を使った後には外界の様々なウイルスや病原菌に体が負けてしまう可能性が考えられるからです。
ワクチン接種は、動物病院の方針にもよりますが、だいたい母犬からの移行免疫を考慮して子犬の時期に3回行われます。
1回目は生後60日ごろ,2回目は生後90日ごろ、3回目は生後120日ごろに行います。
子犬を販売されるのは生後56日を過ぎてからと「動物の愛護及び管理に関する法律」(略して動愛法)で決められているため、わんちゃんを家族として迎え入れる場合は、1回目のワクチンが終わっている事がほとんどです。
わんちゃんを購入する場合は、ワクチンが何回目まで終わっているかどうかを確認してあげて下さいね。
子犬のシャンプーはできれば3回目のワクチンが終わってから、ワクチン接種にによって自己免疫が作られる1~2週間後までは避けた方が良いでしょう。
どうしても洗いたい場合
子犬は、ウンチやオシッコなどで頻繁に汚れます。
まだワクチンプログラムが終わっていないのに、汚れて臭ってきてしまってどうしても洗いたい時もあるでしょう。
その時は、シャワーなどで全身を洗うのではなく、濡らしたホットタオルなどでわんちゃんの体を優しく拭いてあげましょう。
子犬は体も小さいですし、毛の長さも成犬に比べれば短いですので、濡れタオルで拭くだけで十分汚れが取れますよ。
子犬のシャンプーの注意点5つ
子犬にシャンプーを行うには、注意して頂きたい点が5つあります。
それは
- ワクチン接種後1~2週間は避ける
- お家に連れてきてすぐは避ける
- お湯の温度は35~37度
- 手早く、優しく、すすぎは念入りに
- しっかり乾かす
では、一つずつ見て行きましょう。
1、ワクチン接種後1~2週間は避ける
3回目のワクチン接種が終わったから、次の日シャンプーできると思っているあなた、ちょっと待ってください。
ワクチン接種では、無毒化(あるいは弱毒化)した病原菌を体の中に入れていますので、体が病原菌と戦っている最中です。
万が一副反応が出てしまったらすぐに動物病院に連れている必要がありますし、病原菌と十分に戦う事ができるよう、体はゆっくり休ませてあげるのが最適です。
ワクチン接種をしたら1~2週間は様子を見るのも兼ねて体力を使うシャンプーは避けましょう。
2、お家に連れてきてすぐは避ける
私はわんちゃんが新しい家族になった時、子犬独特の臭いに慣れませんでした。
すぐにシャンプーして臭いを消し去りたい!と思ってしまいますが、新しいお家に連れてこられたわんちゃんは、それだけでストレスがかかってしまいます。
そのうえでシャンプーされたらもっとストレスがかかってダウン…なんて事も。
初めてシャンプーをするには、新しい環境に慣れてからにしてあげましょう。
この間にお風呂場探検などをわんちゃんにさせて、お風呂が「怖くない場所」という認識を持ってもらうのも良いですね。
3、お湯の温度は35~37度
わんちゃんの皮膚は人間に比べてとても薄く、熱いお湯では体温がすぐに上昇してしまい、体力を奪ってしまいます。
人間が触ってちょっとぬるめだな、と思うぐらいの35~37度が最適温度です。
これ以上低い温度だと風邪をひいてしまいますのでご注意ください。
また、洗っている最中に「はぁはぁ」とパンティングが激しくなるようではお湯が熱い証拠ですので、すこし温度を低く設定してみて下さい。
4、手早く、優しく、すすぎは念入りに
子犬は、シャンプーをされる時に嫌がって暴れてしまう場合があります。
暴れるからと言って押さえつけながらシャンプーをされては、子犬の体力も消耗し、シャンプーが終わった時にはフラフラ、次回からは断固拒否されてしまうかも。
子犬を洗う時には、手早く・優しく行って下さい。
もし途中で暴れれば今日はそこまで。
ただ、シャンプーが体に残っていると皮膚病の原因になってしまいますので、すすぎはしっかりと行って下さい。
そこまで出来たらタオルで拭きとってさっさと出てしまいましょう。
一度に全部洗おうとしないで、「今日はお尻周りだけ」「今日は足の先だけ」と少しずつ行っていくと、素早く終わりますし、シャンプーが怖い物という認識も薄れて、シャンプー上手なわんちゃんに育ちますよ。
5、しっかり乾かす
子犬の体の表面積は大人のわんちゃんに比べると割合が大きいので、シャワーをかけた濡れたままの状態にしておくと体温が奪われて体温が低下してしまいます。
ブルブル震えて、ひどい時には風邪のような症状が出てしまう事も。
シャンプーやシャワーが終わったら、素早くタオルドライをして、その後はきちんとドライヤーをかけてあげましょう。
ドライヤーの音が苦手なわんちゃんもいますので、ドライヤーの音に慣れてから使用するようにしてくださいね。
特にわきの下や股関節の内側、肉球の間は乾きにくく、そのまま放置していると雑菌が繁殖して皮膚病への引き金になってしまったり、臭いが余計にきつくなったりする事もありますので、シャンプーで全身を濡らしたらしっかりと乾かして下さいね。
子犬のシャンプーの頻度は
子犬のシャンプーはどれくらいの頻度で行えばよいのでしょうか。
成犬と同じく、1か月に1~2回ぐらい行えば良いようです。
しかし、わんちゃんの皮膚の状態や臭ったり汚れたりした場合はこの頻度でなければいけない事はありません。
シャンプーのし過ぎは、犬の体に必要な皮脂成分を洗い流してしまうため、皮膚がパサついてフケが出やすくなってしまう可能性もあります。
どうしても洗いたいという場合は、シャンプー剤を使用せずに濡らしたホットタオルで汚れた部分だけ洗う部分洗いもおすすめですよ。
最後に
子犬の時期に「シャンプーは楽しい!」と教える事ができたら、成犬になってもお風呂好きなわんちゃんでいてくれます。
シャンプーが終わった後にはしっかりと褒めて、ごほうびをあげて下さいね。
長い記事を読んでくださってありがとうございました。
あなたとその隣にいるわんちゃんがもっともっと両想いで幸せになりますよう、願っています!