わんちゃんのシャンプー、嫌いな子は多いですよね。
うちのわんこもお風呂入るよ~の声で、机の下に隠れて出てこなくなります…。
今回は、わんちゃんが嫌がらないシャンプーのコツを教えます!
綺麗になってすっきりするシャンプーがストレスの時間になってしまっては、わんちゃんがかわいそうですよね。
嫌がってお風呂の中で暴れてしまうと、わんちゃんも飼い主さんもケガをして危険です。
顔を嫌がる時の対処法など、自宅でシャンプーをする時に役立つ情報がいっぱいですのでぜひ参考にしてみて下さいね。
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「お風呂=嫌な場所」を取り払う

いったんお風呂ギライになってしまったわんちゃんは、そのままシャンプーをされ続けても好きになる事はありません。
わんちゃんの頭の中には「お風呂=嫌な場所」というインプットがされているからです。
そんな場合は、まずお風呂=嫌な場所でなく「お風呂=楽しい場所」という変換をしましょう。
最初は、お風呂で水を溜めたりシャワーを出すという行為はNGです。
お風呂に慣れさせるために
・おもちゃを使って遊ぶ
このような、わんちゃんが喜ぶようなことをお風呂の中で行います。
まだ水を流したり、シャンプーをしたりしなくても大丈夫。
少しずつお風呂という場所にいる時間を長くして慣らしていきます。
わんちゃんが自由にお風呂の探検ができるようにするのもいいですね。
その際は、わんちゃんが色々なものを舐めたり噛んだりしないよう、わんちゃんが届きそうな場所にあるものは片付けておきましょう。
わんちゃんがお風呂という場所で飼い主さんと楽しい時を過ごしたり、自分自身で探検する事で、お風呂場が嫌な場所ではないと認識してくれます。
シャワーの音に慣れさせる

わんちゃんにシャンプーをする際、いきなりシャワーをしてしまっては、今まで体験した事の無かった突然の出来事にわんちゃんがパニックになってしまうかもしれません。
わんちゃんが一番苦手とするのが「シャワーの音」です。
いきなり耳元で大きな音がするのは誰だって怖いですよね。
シャンプーをする当日にいきなりシャワーの音を聞かせるのではなく、まずはわんちゃんがシャワーの音が「怖い物ではない」と認識するまで、脱衣所など離れた所から聞かせてあげて下さい。
それから段々とシャワーの音を大きくしたり、シャワーまでの距離を近くしたりして音に対して慣らしていくと、シャワーの音への恐怖が取り除かれますよ。
水への恐怖心をなくす
シャワーの音に引き続いて、わんちゃんが嫌がるのは「水」です。
水たまりなどは喜んで入っていくのに、お風呂の水だけは嫌がるのよ~なんて声もよく聞くほど。
わんちゃんはシャワーから突然出てくる水に恐怖を感じてしまいます。
こちらもまずはシャワーから水が出てくるという事に慣れさせましょう。
わんちゃんに「水を出すよ~」などと声かけしながら、少しずつお風呂のシャワーの水を流してみせます。
怖がってしまったら、今日はそれ以上行わないでください。
毎日少しずつ行って、徐々に水への恐怖心をなくしていきます。
シャワーから水が出ている状態で恐怖を感じなくなったら、洗面器の中に水を溜めて、飼い主さんの手から足元へ水を少しずつかけてあげて下さい。
お水を使って一緒に遊んでみても良いかもしれません。
これを繰り返す事によって、水は怖くないという学習ができますよ。
嫌がらないシャンプーの仕方5つのコツ

お風呂にも水にも慣れたら、次のステップでシャンプーをしていきましょう。
ここでも嫌がったらすぐに諦めてまた別の日に行って下さい。
少しずつ慣らしていくことが重要です。
嫌がらないシャンプーの仕方5つのコツをお伝えします。
1、シャワーのヘッドは体に密着させる
シャワーから出る水の音は、体から離せば離すほど大きい音になりますし、水があちこち飛び散って顔にかかってしまい、わんちゃんが嫌がる原因の1つとなります。
シャワーヘッドを体に密着させてみると、水が穏やかに体全体に流れてくれ、音も最小限しか出ません。
シャワーの音が苦手なわんちゃんにオススメですよ。
2、シャワーの水は足元から
シャワーの水を頭にいきなりかけてしまっては、水を怖がってしまう可能性があります。
シャワーの水を足元→お尻→背中の順番に顔から遠い方から行うと、シャワーの水に慣れてくれますよ。
飼い主さんの「大丈夫だよ~」などと優しい声掛けも必須です。
3、顔にシャワーで水はかけない
顔も汚れやすい場所なので、シャワーをかけたくなる気持ちもわかりますが、シャワーを顔にかけられるのは人間でもびっくりしてしまうものです。
顔は洗面器にためたお湯をスポンジで吸って、頭の上からそっと流してあげるようにしてください。
もし顔を嫌がるようであれば、お湯で濡らしたタオルを硬く絞って拭いてあげるだけでもずいぶん汚れは落ちますよ。
4、お風呂の時間は短く
お風呂大好き!のわんちゃんには時間は気にならないかもしれませんが、我慢してお風呂に入っているわんちゃんにとって、お風呂の時間は長く感じるものです。
できるだけお風呂の時間を短くするよう、お風呂の前にはコーミングをしっかりして毛のほつれをほどいておいたり、汚れが集中している場所を確認しておいたり、タオルなどの準備を万端にしてから入れてあげましょう。
わんちゃんの大きさにもよりますが、お風呂の時間は15分以内に済ませると、わんちゃんも疲れにくいですよ。
5、終わったらごほうびを
わんちゃんは飼い主さんからもらえるごほうびが大好きです。
嫌いなお風呂があっても、その後ごほうびがもらえるとわかっていれば、頑張ろうという気になってくれます。
終わるまでごほうびが待てないというわんちゃんは、お風呂に入れたらおやつ、体を濡らしたらおやつ、シャンプーをしたらおやつ…などと、シャンプーをする一連の間に何度もごほうびタイムを設けると良いですよ!
顔を嫌がる時、シャンプーハットは効果的?!

犬用でもシャンプーハットは発売されています。
顔に水がかからないようにしてくれる他、目にも耳にも水が入りません。
極端に水が嫌いなわんちゃんにはシャンプーハットを使用しても良いかもしれませんね。
動物病院では、エリザベスカラーといって、犬が体を舐めたり目や耳を触らないようにする首回りにつける透明の器具があるのですが、そちらを使っても大丈夫です。
わんちゃんがシャンプー嫌いを克服できるよう、様々なアイテムを使ってあげてくださいね。
もちろん、無理強いは禁物ですよ。
ゆっくり焦らず行えば、必ずシャンプー嫌いは克服できます!
最後に
一度シャンプー嫌いになってしまうと、わんちゃんからその恐怖心を取り除く事は容易ではありません。
そのためにはわんちゃんが体験する一番最初のお風呂がとても重要です。
無理強いすることなく、お風呂やシャワーの水に恐怖心が無くなってから行うようにしてくださいね。
いったんお風呂ギライになってしまったわんちゃんは、慣れるように少しずつ、飼い主さんの優しい声かけと共に、たくさんのごほうびを使いながら行ってください。
焦らず、ゆっくりと行えば、どんなわんちゃんでもシャンプーを嫌がることなく行わせてくれるようになりますよ。
長い記事を読んでくださってありがとうございました。
あなたとその隣にいるわんちゃんがもっともっと両想いで幸せになりますよう、願っています!