わんちゃんのおしっこチェックしてますか?
お家のワンちゃんの今日のおしっこの色はどんな色でしたか?
片付けたけれどそういえばよく見てなかったかも・・・
お散歩のときは地面の上だし色はいつもわからないな。
でも、いつも通り元気だしご飯も食べているし問題ないのでは・・・??
いいえ、元気に見える時でも実は、血尿が出ていることがあるんです。
むしろ、血尿を出しているときに元気がなくなるのは特殊なケースだと言えます。
この記事では、元気な時でもいつのまにか血尿が出ている時に早く見つける方法や
血尿の時はどんな病気の可能性があるのか?をご紹介していきます。
また、オス・メスでの注意点の違いや老犬だからこそ疑われる病気についても触れていきますね。
健康な犬のおしっこの色は?血尿の色は?
健康なおしっこの色は薄い黄色〜濃い黄色がほとんどです。
水分をたくさんとった後なら薄い黄色ですし、寝起きなどで少し水分がたりていない時はややオレンジ色に近いような尿がでることもあります。
それも、しっかりとお水を飲ませてあげればいつもの色に戻るはずです。
えっ?これって血尿??血尿の色はどんな色?
室内のペットシーツで用を足している子なら、ある時突然いつもと違うおしっこの色にびっくりすることがあるかもしれません。
すぐに血尿とは結びつかないかもしれませんね。
犬の血尿は一体どんな色なのでしょうか??
真っ赤な血尿、とは言いますが実は血尿が真っ赤なのはレアケースなんです。
犬の血尿は、多くはピンク色から茶色、重症のときには赤ワインのような暗い色です。
ピンク色の尿が出る時は、最初はふつうの黄色いおしっこでもおわりの方になるとピンク色の
おしっこが点々と出てくる場合が多いです。
血尿の色は出血の全体量や、出血してからおしっこが出るまでどれくらい時間がかかったかで
色が変わってきます。
犬のおしっこに赤い血の塊?これも血尿?
また、尿全体の色が変わるだけではなく、赤唐辛子のかけらのような真っ赤な塊が出ることもありますが、それも血尿です。
小さな塊は血餅という、膀胱内で血液の中の赤血球が塊になったものです。
血尿が出ている子の膀胱の中にはこうした血液のかけらがふわふわとスノードームのようにただよっていて、時々小さなかたまりが尿道を通って出てくることがあるのです。
血尿に早く気付くために
お外でしかおしっこしない子の場合は、アスファルトに血尿がかかっても色の変化に気がつかない場合も多いと思います。
血尿は尿の後半に出ることが多いので、おしっこしたあとにティッシュで拭く習慣をつけたり、
散歩の途中で白線の上など白いところでおしっこしてもらうように誘導するのも良いでしょう。
また、血尿が出る時には同時に頻尿の症状がでることが多いので、尿の回数がいつもより多くないか、散歩しながら注意するようにしましょう。
室内でペットシーツにしている子の場合、模様や色付きではなく白いシーツを使うことで早く血尿を発見することができます。
血尿がでるときはどんな病気の可能性があるの?年齢、性別ごとに気をつけたい病気
どんな子でも注意な病気
細菌性膀胱炎
尿道から細菌が入り込み、膀胱の中で増殖することで炎症が起きます。
粘膜がただれて濁ったり悪臭のする尿がでたり、頻尿や血尿の症状がでます。
オスメスどちらもかかりますが、メスの方が尿道が短くかかりやすいです。
血尿の原因NO.1です。
膀胱結石・尿道結石
生活習慣や食餌、体質の影響で膀胱内にミネラルが固まった結晶ができます。
結晶に刺激されて血尿や頻尿、排尿姿勢をとるのに尿が出ないなどの症状が出ます。
男の子の方が尿道が長いので狭い尿道に石が詰まって重症になりやすいです。
血尿の原因NO.2です。
フィラリア症
心臓に細長い寄生虫が住み着き、寄生虫に破壊された血液の成分が尿に流れて褐色の尿がでることがあります。たいてい元気も食欲もありますが、褐色の尿や、咳といった症状が出ます。
メスのわんちゃんで注意してほしい病気
膣炎や陰部の炎症
膀胱の手前の膣や陰部もまわりから菌が侵入しやすいところです。
頻繁に舐めていたり、周りの毛の色が舐めることで変色していないか見てください。
オスのわんちゃんで注意してほしい病気
前立腺炎
去勢手術をしていないオスのわんちゃんはホルモンの影響で前立腺が大きくなってきます。
前立腺の内部で炎症を起こして痛みや排便困難、血尿の症状が出ることがあります。
高齢のわんちゃんで注意してほしい病気
膀胱がん
シニアのわんちゃんには膀胱の粘膜の細胞にがんができることがあります。
初期は特に無症状の場合が多いですが、しばらくすると血尿や頻尿の症状が出ます。
犬の膀胱腫瘍は悪性のがんであることが多く、できた場所によっては手術が困難な場合も・・・
エコー検査で膀胱内に不自然に盛り上がっている部分がないかチェックしてもらいましょう。
まとめ
さて。犬は元気に見えても血尿を出している時があるということで、血尿に関してまとめてみました。
- 血尿の色は茶色や赤ワイン色、ピンク色(出血量や時間で変わる)
- 小さな血の塊が尿に混ざるのも血尿
また、血尿の多い原因は細菌性膀胱炎や膀胱結石の場合ですが、フィラリアに感染の可能性もあること。
さらに、
- メスのわんちゃんは細菌性膀胱炎、腟炎に注意
- オスのわんちゃんは尿道結石や前立腺炎に注意
- 高齢のわんちゃんは膀胱の腫瘍に注意
です。
定期的に犬のおしっこにの色には注意を向けて、しっかりと体調管理をしてあげたいものですね。