犬が玉ねぎを食べてしまったらどうすればいいの?
玉ねぎの匂いを嗅ぐだけ、少量だけなら食べてもいいの?
犬に玉ねぎを食べさせたらいけないという話をよく耳にします。
実際に食べてしまったらどんな症状が出てしまうのか、少量だけなら大丈夫なのか、匂いを嗅ぐだけなら犬の体に影響はないのか気になりますよね。
この記事では
- 犬が玉ねぎを食べてしまったらどうなるのか
- 匂いだけや少量であれば食べても問題ないのか
- 玉ねぎを食べてしまったらどのように対処すればいいのか
などをご説明したいと思います。
Contents
犬が玉ねぎを食べてしまったらどうなるのか
アリルプロピルジスファイドという成分が、赤血球を破壊し貧血を起こしてしまいます。
その他、肝機能の低下や目の結膜が白くなってしまったり、痙攣や下痢、嘔吐、尿が赤く変色してしまったりと、様々な症状を引き起こします。
これらの症状をまとめて、玉ねぎ中毒と呼ばれたりします。
想像しただけで恐ろしいですね。
玉ねぎを食べさせてはいけないと言われる所以がわかりましたでしょうか。
匂いを嗅ぐだけ、少量だけなら玉ねぎを食べてもいいの?
玉ねぎの匂いを嗅ぐだけなら問題ありません
玉ねぎを食べることで起こる中毒は、犬の口から体内に入ることにより発症すると言われています。
そのため、匂いを嗅ぐだけなら問題ありません。
しかし、匂いだけなら大丈夫という油断は禁物です。
目を離した隙に玉ねぎを舐めたり、食べてしまう危険性があります。
愛犬にもしものことがあっては大変です。
基本的に玉ねぎは犬が届かないところに保管しておくことを心がけましょう。
また、カレーやハンバーグなど玉ねぎが含まれた料理も犬が届かないところに置いておくか、近づけないよう注意が必要です。
少量でも、犬によっては症状が出てしまう危険性があります。
犬の体重1kgあたり15g程度の玉ねぎを食べると発症すると言われており、玉ねぎの汁を舐めるだけでも発症してしまうケースもあるようです。
もちろん、それ以上食べても大丈夫な犬もいれば、ごくわずかな量を食べても発症してしまう犬もいます。
珍しいケースですが、どれだけ食べても何も起こらない犬もいるようです。
玉ねぎ中毒発症する量は個体差があるということから、少量でも食べさせてはいけないと認識しておく方がいいと思います。
犬が玉ねぎを食べてしまった時の対処法
犬に玉ねぎを食べさせないよう気をつけていても、誤って食べてしまう危険性は0ではありません。
もし、誤って食べてしまった場合、どのように対処すればいいのか知っておくことで最悪の事態を免れる可能性があります。
具体的には以下のように処置をしてください。
塩と水を飲ませて吐き出させる
1.5g〜12gほどの塩を犬の舌に乗せてから大量の水を飲ませて、玉ねぎを吐き出させてください。
無理矢理飲ませなければならないので、かわいそうに思うかもしれません。しかし、中毒を起こしては大変ですので、意を決して処置しましょう。
オキシドール
ドラッグストアなどで売られているオキシドールを原液ごと飲ませるか、水で薄めて飲ませまて、玉ねぎを吐き出させます。オキシドールの量は1ml〜5mlを目安としてください。
結論、玉ねぎを吐かせるということです。
しかし、玉ねぎを吐かせたからと言って安心は禁物です。
玉ねぎ中毒は食べた直後に発症するものではなく、早くて半日経過後、通常2〜4日後と言われています。
食べてしまったけど、特に何も起こらなから大丈夫ということはありません。
数日後、愛犬が苦しんでしまう可能性が十分にあるのです。
応急処置をしたら、専門のお医者さんに診てもらうようにましょう。
数日間様子をみて症状が出なかった場合も同じです。
玉ねぎを食べてしまったら応急処置後、動物病院へ
日頃から玉ねぎに近づけさせないように注意しなければなりませんが、万が一、愛犬が玉ねぎを食べてしまったら、慌てずにご紹介した方法で玉ねぎを吐かせましょう。
適切な応急処置を行った後、動物病院へ連れて行ってください。
愛犬に健康に長き生きしてもらうために、いざという時の処置を知っておくことは、とても大切なことだと思います。
欲しがっているから何でも与えてしまう、応急処置の際に吐き出させるのがかわいそうだからやらないと甘やかしてしまうといったことは、愛犬を苦しめることになりかねません。
時には、厳しい心で愛犬と向き合うことも大切なのです。