人間の健康にとってはとても有効な伝統食・納豆。
栄養素がたっぷり詰まった魅力的な食品です。
犬にも同じような効果があったら、うれしいですよね!
そんな気になる納豆の犬への効果、アレルギーなど与える時の注意すべき点を見ていきます。
Contents
犬と納豆
犬に納豆を与えても大丈夫?
結果からいうと、大丈夫です。
むしろ犬の健康に役立つものがたくさん含まれており、犬にとってのメリットもたくさんあります!
犬用の納豆や納豆スナック、サプリメントも販売されているくらいです。
納豆に含まれる栄養と犬への効果
納豆には、5大栄養素(タンパク質・脂質・ビタミン・炭水化物・ミネラル)が全て含まれています。
5大栄養素は犬にとってももちろん大切で、生き物が生きていくために欠かせないものです。
各種ペットフードにも、これらがバランス良く含まれるよう工夫されています。
納豆に含まれる代表的な栄養素とその働きをあげてみました。
- タンパク質…肝機能を高める。体を作る。
- 脂質…エネルギーとなる。
- ビタミン…B2、B6、Eなど。他の栄養素の代謝を円滑にし、体の機能を正常に維持させる。血行をよくする。
- 炭水化物…糖質と食物繊維を足したもので、体内では作れないので外から摂取しエネルギー源となる。
- ミネラル…カルシウム、カリウム、マグネシウムなど。骨や歯を作ったり体内のpHの調整、神経・筋肉の調整。
他にもイソフラボン(老化防止効果)や納豆にしかないナットウキナーゼ(血栓溶血効果)なども含まれます。
そして、食物繊維が豊富な発酵食品であるため、消化もよく便通もよくなるとされています。
また、納豆はビフィズス菌などの善玉菌を体内で増やしてくれる効果もあるといわれています。
犬に納豆を与える時に気をつけること
納豆は、まさに犬にとっても魅力的な食材ですね!
ただ、与え方次第で悪影響も起こしてしまうので、下記のことに注意しながらあげましょう。
納豆をあげる適量は?
何に対しても言えることですが、あげすぎは禁物です!
小型犬なら小さじ1程度、中・大型犬でも小さじ2程度など、犬の個体の大きさや体質に合わせて適量を与えるようにしましょう。
食べ過ぎてしまうと、次のような症状を引き起こす場合がありますので注意しましょう。
- 腸内にガスが溜まる可能性
- 食物繊維の摂り過ぎによる軟便や下痢
- カリウムが多いのでお漏らしをしてしまったり、高カリウム血症(血中カリウム濃度があがり、心機能異常や不整脈などを起こす)の可能性
- 納豆は1パック100kcalあるので、食べさせすぎると肥満の原因に。
納豆もアレルギーってあるの?
納豆を与えるにあたってもっとも気をつけたいのは、大豆アレルギーです。
大豆アレルギーをもっている犬は、納豆でもアレルギー反応を起こしますので、もちろん食べてはいけません。
初めて納豆を与える際は、ほんの少しだけ食べさせてしばらく様子を見てあげて下さい。
かゆみや下痢・嘔吐、皮膚が赤くなるなどアレルギー反応が見られる場合はすぐにかかりつけの獣医さんに診てもらいましょう。
納豆をそのままあげて大丈夫?
犬は納豆ぐらいの大きさのものだと、しっかり噛まずに飲み込んでしまい、便にそのまま出て来てしまうこともあります。
しっかり栄養を吸収してもらうためにも、細かく刻んであげることをおすすめします。
食べさせるのは、生でも加熱でも、どちらでも大丈夫です。
ただし、冷蔵庫から出したばかりで冷えている状態ですとナットウキナーゼの働きが弱まっています。
常温くらいにして与えるのがおすすめです。
また、ネギ・たれ・からしなど味付けされた納豆は絶対に与えないで下さい。
味も濃いし、ネギは犬にとって危険な食べ物です。
では、犬に納豆を与える際の注意事項をまとめます。
- 過剰摂取にならないように少量与えましょう!
- 大豆アレルギーに注意!
- 常温で、細かく刻んで与えるのがおすすめ!
- ネギ・たれ・からしなどの味付けはしない!
うちのわんこも納豆が大好きです。
まずは飼い主さんのおすそ分けから、試してみてもいいかもしれないですね!