ワンちゃんがぶどうやぶどうの皮を食べると下痢や腎不全を起こすという話を聞いたことはありませんか?
下痢や腎不全と聞くとなんとなく恐ろしい気持ちになりますよね・・・
最近はいろんな種類のぶどうがありそのまま食べたり、いろんなデザートにアレンジしてもおいしいですよね。
ぶどうはワンちゃんにとっては毒なのでしょうか。
また、食べてしまった場合どのように対処すればいいのかも気になるところです。
この記事では
- ぶどうを食べると下痢や腎不全を起こしてしまうのか
- もしぶどうを食べてしまった時の対処方法
についてご紹介したいと思います♪
ぶどうを食べたら下痢症状や腎不全を起こす危険性がある?
日本では稀なケースのようですが、アメリカやイギリスではワンちゃんがぶどうを食べて亡くなったという事例が多数あがっています。
数年前から日本でもぶどうの危険性について認知されるようになりました。
ぶどうを食べることで一番発症しやすいのが急性腎不全という病気ですが、その他どのような症状が出るのでしょうか。
一般的には以下の症状が出ると言われています。
・嘔吐
・呼吸困難
・痙攣
・腹痛
・元気がなくなる
・よだれをたらす
・水をよく飲むようになる
・尿がたくさん出る、変色する etc…
食後2〜5時間程度で症状が出始めて、2日後から急性腎不全を発症し、最悪の場合死に至るそうです。
ぶどうの加工製品なら犬も大丈夫?
また、ぶどうの加工製品を与えることも危険です。
過去に日本でワンちゃんにレーズンを与え、亡くなってしまったという事例が報告されています。
レーズンはぶどうを干して作る加工品の為、ぶどうよりも成分が凝縮されています。
そのため、少量でも致死量に相当するのではないでしょうか。
また、ぶどうの皮の部分の方がワンちゃんにとって危険なのだそうです。
ぶどうに限らずですが、実の部分よりも皮の部分の方が栄養価が高いと言われていますよね。
人間にとっては嬉しいことでも、ワンちゃんにとっては危険極まりないのです。
どのくらい食べると危ないの?
一般的には、体重1kgあたり32gのぶどう、レーズンであれば10g以上食べることで発症すると言われています。
ただし、体重1kgあたり19g以上のぶどうを食べると急性腎不全を起こす危険性が高いと提唱する動物医師もいます。
もちろん、1粒食べただけで発症してしまう子もいれば、たくさん食べても大丈夫な子もいるようなので、一概には言えません。
最も恐ろしいのは、ぶどうに含まれるどの成分がワンちゃんにとって毒なのか、解明されていないことです。
解明されていない以上、少量でも与えることはオススメできません。
ぶどうを与えない、誤って食べてしまうような場所にぶどうを置かないことが大切です。
犬が誤ってぶどうを食べてしまったら?応急処置は意外な甘―いアレで…!?
万が一、ワンちゃんがぶどうを食べてしまったら・・・!
そんな時は、慌てず騒がず適切な対処をすることが大事です。
以下の方法で応急処置を行いましょう。
練乳に塩を混ぜて吐くまで食べさせる
練乳を使用する理由は、匂い、味ともに甘いので水やオキシドールよりもワンちゃんが食べやすくなるからです。
大切なのは、食べてしまったぶどうを吐き出させることです。
練乳がない時は、牛乳を飲ませる
もしも、練乳がないもしくは吐き出さない場合は、牛乳を飲ませましょう。
牛乳には、ぶどうに含まれる成分の吸収を抑えてくれる効果があります。
牛乳をたくさん飲ませることができたら、一旦様子を見て問題ないでしょう。
基本的に、食後1時間以内であれば、ぶどうは体内に吸収されず胃の中に残っている可能性が高いです。
すぐに応急処置を施してあげることも大切なポイントと言えます。
様子を見て、特に問題ないからと言って安心は禁物です。
応急処置後は動物病院へ連れて行き、皮下点滴や血液検査をしてもらいましょう。
ワンちゃんの健康は、念を入れすぎるくらい気を使うのがちょうど良いと思います。