犬が食べてはいけない果物のリスト!食べたときは獣医に相談が必要?

食べてはいけない 果物 リスト

犬と人間では体の作りが違うため、食べていいもの・悪いものが違います。
万が一、誤って与えてしまうことが、犬にとって中毒や病気の原因になり、最悪の場合は死に至ることもあるのです。

大切な家族の一員であるわんことずっと笑顔で暮らすためにも、私たち飼い主は正しい知識を身につけておかなければなりません。
最低限、食べてはいけないものだけでも把握しておきたいものです。

ここでは、私たちの食卓に並ぶ果物の中で犬にとって危ないものを、「犬に与えてはいけない果物」と「犬に与えるには注意が必要な果物」にわけてピックアップしました。

中でも危険なものに関しては、食べてしまった際の簡単な対処法をご紹介します。

犬に与えてはいけない果物

食べてはいけない 果物 リスト

ぶどう・マスカット

大量摂取中毒症状(下痢・嘔吐・水を大量に飲む・多尿もしくは尿が出ない、など)を起こし、急性腎不全の発症に繋がります。
場合によっては後遺症が残ったり、死に至ることもあるので要注意です。
犬の体重1kgに対して10g以上のぶどうで、中毒発症の可能性があるといわれています。

皮は特に危険です。
また、グレープジュースや干しぶどうのように加工したり加熱をしても、与えてはいけません。

《犬が食べてしまった時の対処法》

食後、だいたい2~3時間後に嘔吐など症状がでることが多いようです。

少量食べたようであれば、しばらく様子を見てあげてください。
いつもと違う様子であれば、病院へ相談しましょう。

大量に食べてしまったのであれば、すぐ病院で診てもらうことをおすすめします。

イチジク

イチジクには、ソラレンフィシンという有毒物質が皮や葉に含まれています。
食べてしまうと、嘔吐大量のよだれ、口の中の炎症などの症状がみられます。
加熱しても同様です。

体質により食べても大丈夫な犬もいるようですが、基本的には食べることをおすすめしません。
また、イチジクに対してアレルギーを持つ犬も多いようです。

《犬が食べてしまった時の対処法》

万が一、食べてしまった場合、いつもと犬の様子が違ったり、アレルギーのような症状が見られたら、すぐに病院に連れていきましょう。

プルーン

茎や葉、種に有毒物質を含み、実を食べるだけでも呼吸困難やショック症状が出る可能性があります。
また、ドライプルーンは凝縮されるので毒性が強く出てしまうようです。

「少しなら健康のために良い」という声もちらほら見られますが、プルーンを食べて呼吸困難になったという犬もいますので、おすすめしません。

《犬が食べてしまった時の対処法》

すぐ動物病院で診てもらうことをおすすめします。
ただ、種や実が詰まってしまって窒息しかけている場合は応急処置で取り除く必要があります。

ザクロ

ザクロの根皮や樹皮には有毒物質が含まれています。
ザクロの過剰摂取で、嘔吐や下痢、消化器障害、湿疹、麻痺の症状がみられる可能性があります。

《犬が食べてしまった時の対処法》

まずは病院に相談して指示を仰ぐことをおすすめします。
どうしても家での応急処置が必要な場合は、まず口を洗い、1時間以内であれば強制的に吐かせることが良いようです。
もっと時間が経ってしまっているようでしたら、病院に連れて行くことが一番です。

ドライフルーツ

生では食べられる果物でも、ドライにすることで水分が抜け糖分が凝縮されます。
そのため、摂たべてしまうと栄養過多・糖分過多になる可能性が高いです。
また食物繊維も凝縮されているので、犬の体内での消化が難しく、下痢腹痛の原因にもなります。

アボカド

アボカドの葉・種・樹皮・果実に含まれるペルジンが犬には有毒だといわれています。
大量摂取することで、嘔吐・下痢などの胃腸炎を起こす可能性があり、場合によっては死に至ることもあるようです。

アボカドは700以上もの種類があります。
日本国内に流通しているのアボカドの、犬に対しての危険性については、研究報告がなく、真偽は分からないのが現状です。
しかし、種類によってはこのような症状を引き起こすので、愛犬には与えない方が良い果物のひとつです。

《犬が食べてしまった時の対処法》

食べてから12時間以内に症状が現れることが多いので、まずは病院に連絡し、指示を仰ぎましょう。
もし下痢・嘔吐があった場合は、それにともなう脱水症状の恐れもありますので、すぐに病院に連れて行きましょう。

注意が必要な果物

食べてはいけない 果物 リスト

柑橘類(レモン、クレープフルーツ、みかんなど)

外皮部分にソラレンという中毒性物質が含まれ、嘔吐や下痢の原因になる可能性があります。
犬に与える場合には、外皮を完全に取り除くことが必要です。
レモン汁にしたり、果肉部分のみを小さく切ってあげて、手作り食に用いてビタミンCの補充をすることもあります。

キウイ

キウイの栄養素は消化を助けるので良いのですが、食物繊維が多いので与え過ぎると下痢の原因になります。
また、皮と種は非常に消化しにくいので、取り除いてあげましょう。

さくらんぼ

さくらんぼの葉、茎、種には中毒物質が含まれているので、注意深く取り除いてください。
与える際は、皮を水洗いし、果肉部分のみをあげるようにしましょう。

桃の茎・葉・皮・種には有毒物資とが含まれているため、念入りに取り除いて、果肉部分のみを与えましょう。
種の誤飲には要注意です!

パイナップル

食物繊維が多いので、与えすぎると下痢の原因になります。
少量を、細かく刻んであげましょう。

マンゴー

食べてはいけない 果物 リスト

食べ過ぎると、嘔吐・軟便・下痢の症状が出る可能性があります。
また、マンゴーはうるし科の果物なので、かぶれたり、かゆがるということも見られるようです。
また、ドライは食物繊維が多すぎるので、消化に悪いため禁物です。

でんぷん、ビタミンを含んでいるのでエネルギー補給には良いとされています。
しかし栗は大変消化しにくい食べ物です。
栗を与える場合は、加熱したものを少量、渋皮を取り除いて細かく刻んであげましょう。

また、他にも果物類に関して注意したいことを下にまとめました。

  • ちゃんと熟していない、さくらんぼ・桃・あんず・青梅・りんご・びわ・梨などの実や種には有毒物質が含まれています。
    摂取すると中毒症状・最悪の場合は死に至ることもあるので、未成熟のものを与えてはいけません。
  • フルーツの缶詰など加工品は加糖されていることが多いので、基本的には与えないようにしましょう。
  • 果物は全体的に糖分が多いので、食べて良い食べ物だとしても過剰摂取はカロリー過多・糖尿病の原因になる可能性があります。
    与え過ぎには十分気をつけましょう!
  • アレルギー体質の犬は、果物全般において、食べると口の回りや舌が荒れるなどのアレルギー症状が出ることがあります。

人と同じように、犬もそれぞれ個々の体質があります。
その体質によっては、これ以外の果物もそのわんこにとっては危険な食べ物になることが十分にあります。
飼い主さんは責任を持って、きちんと管理してあげましょう。

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