愛犬の後ろ足が小刻みに震えているけど…けいれんしてるの?
初めてそんな場面に遭遇すると、飼い主さんにとってはかなり心配な状況です。
足のけいれんといっても、老化や病気、様々な原因が考えられます。
ここでは犬の後ろ足のけいれんについての原因と、歩けないほどのけいれんが起こった時の対処法についてみていきます。
Contents
犬の後ろ足の震えの原因
犬の後ろ足の震えは、大きく分けて次の3つの原因が考えられます。
- 老化による震え
- 病気や怪我などによる震え
- その他の原因による生理的な震え
それぞれの原因や対処法について、みていきましょう。
老化による足の震え
みなさんご存知のように、犬の年齢で7~8歳以降というのは、シニアの括りになります。
シニア期を迎えた犬たちには、後ろ足の震えが見られることがあります。
シニア期の犬に見られる後ろ足の震えは、次の2種類に分けられます。
- 筋力の低下による震え
- シニア犬の「特発性振戦病」
筋力の低下による震え
老化による筋力の低下が原因で体を支えるのが難しくなり、足が震えが起こることがあります。
犬の老いも人間と同じく足腰から、特に後ろ足から現れることが多く、散歩中に立ち止まった時などによく見られます。
シニア犬の「特発性振戦病」
また、神経の伝達がうまくいかなくなることが原因で、震えが出ることがあります。
これを「特発性振戦病」といいます。
10歳を過ぎたあたりの柴犬や柴系の雑種に多く、立ち止まった状態で後ろ足が微妙に震えるという症状がみられます。
これに対しての治療法は特にありません。
老化による足の震えへの対処法
何れにしても、老化による震えへの対処法として、
- 筋力の低下を遅くするためにも、日々のお散歩にはちゃんと行くようにしましょう。
- 歩きやすい道を選んだり時間や距離を短くするなど、愛犬の様子を見て負荷をかけすぎないような工夫をしてあげましょう。
- 疲れやすくなった体のほぐし、また、飼い主さんとのコミュニケーションの意味も込めてマッサージを取り入れましょう。
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数ある動画の中でもわかりやすいものをピックアップしましたので、参考までに。。。
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老犬の足腰に良いサプリメント
最近では犬の高齢化に伴い、足腰の関節のためのサプリメントも多く市販されています。
あくまで補助としてですが、サプリメントを取り入れるのも一手です。
老犬の足腰をサポートする成分は、主に次の6つです。
- コラーゲン
- コンドロイチン
- グルコサミン
- ビタミンE
- ビタミンB群
- メチルスルホニルメタン(MSM)
これらの栄養素は何種類か合わせて服用することでより効果を発揮しますので、単品のサプリではなくミックスされたものを選ぶことをおすすめします。
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病気や怪我などが原因の震え
犬の後ろ足の震えの原因となる可能性のある病気には、こんなものがあります。
震えの他にも、歩き方がおかしかったり背中やお腹を押すと痛がるようでしたら、ヘルニアや関節系の病気の可能性もあります。
てんかん
脳内の神経回路に起因するけいれんの発作で、部分的なものと全身のものがあります。
多くの犬種に見られる遺伝的な病気です。
前触れとして、顔のけいれんや激しいまばたき、よだれなどが見られます。
また、頻繁にてんかん発作が起きる場合は、他の病気が原因となっている可能性もあります。
椎間板ヘルニア
激しい運動や骨の老化、による椎間板の損傷が原因で、痛みで足が震えてしまう場合もあります。
ダックスフンドなどは遺伝的な原因も考えられます。
リウマチ、関節痛などの痛み
関節のリウマチは、四肢の末端の関節に多く現れ、その痛みで足が震えることがあります。
その他の原因による生理的な震え
こんなことが原因で震えている、ということもあります。
- トイレを我慢している
- 寒さ
- 恐怖や不安 …など
こんな状況であれば、人間だって足が震えることもありますよね。
これらの原因は、犬にとってストレスになります。
対処法としては、早く原因を取り除いて安心させてあげることです。
犬がけいれんで歩けない時の対処法は?
歩けないほどの震えとなると、てんかん発作である可能性もあります。
↓↓てんかん発作の様子です。
獣医師さんに見せるために撮影なさったということで、拝借させていただきます。
ワンちゃんが辛そうなので、大丈夫な方だけどうぞ。
でもとても参考になります。
てんかん発作の場合は、むやみに体に触れずに次のことを行いましょう。
●意識があるかの確認
触らずに声をかけて確認しましょう。
●犬の周りの安全を確保する
犬のぶつかりそうなものはどかして、家具の角などが近くにあったらクッション性のものでカバーしましょう。
●様子を細かく観察し、診察時に獣医師に報告
どのくらいの時間どんな状態で、意識の有無、意識が戻った後の行動、できれば発作前の行動なども細かく記録しておきましょう。
携帯のムービーで撮っておいても良いかもしれません。
●発作が治まったら病院へ
発作が10分以上続いたり、意識が戻る間も無く次の発作が続くような場合は命に関わる場合もあるので、速やかに獣医師の診察を受けましょう。
また、加齢による震えの場合は、それだけ足腰の筋力が弱ってきているということですので、
- 可能な限りバリアフリーにする(スロープをつける、など)
- 床材は滑りにくくクッション性のあるものにする
- 照明を明るくする(見やすいように)
- 犬のぶつかりそうな机などの角は、クッション性のあるものでガードしておく
- 部屋でのトイレを覚えさせる
…などの、シニア犬の過ごしやすい住環境を整えて、少しづつ切り替えてあげましょう。
我が家の9歳になる柴犬君も、半年くらい前から後ろ足のけいれんが見られるようになりました。
彼の場合、お散歩中などに立ち止まった際に小刻みに震える、典型的な老化です。
けいれんに関しては病気に起因するものではないので一安心ですが、もうそんな歳なのね、と寂しく感じます。
いろいろな病気や症状に応急処置できるように、知識をつけておかなきゃな、と痛感しました。。。