「柿が赤くなると、医者が青くなる」という昔のことわざがあります。
赤く色づいて食べごろになった柿は栄養が豊かなため、それを食べたら病人がたちまちいなくなって医者が青ざめる、というものです。
それだけ栄養の豊富な果物というわけです。
でも柿はちょっと渋みもあるし、犬に与えても大丈夫なのでしょうか?
ここでは犬に柿を与える時の適量や注意点についてお話ししていきます。
犬に柿を与えても大丈夫?
基本的に、犬に柿を食べさせても問題はありません。
むしろメリットもいっぱいあります。
柿に含まれる栄養素
皆さんご存知の通り、柿は秋が旬です。
栄養も一番含まれていて、おいしい時期です。
柿に含まれる代表的な栄養素は、次の通りです。
- ビタミンC
- ベータカロテン
- 食物繊維
- カリウム
- タンニン など
犬にとっての柿の効能
柿を犬に与えることで、このような効果が期待できます。
- 粘膜強化で免疫力アップ、口内炎対策、インフルエンザや風邪などのウイルス対策…ビタミンC
- 活性酸素を除去し、強い抗がん作用がある…クリプトキサンチン
- 免疫力アップ、キラー細胞の活性化を増強、ウイルス撃退、抗酸化作用…タンニン
- 強い抗酸化作用、体内に入るとビタミンAとしても働く…ベータカロテン
また、約83%と高い水分含有量とカリウムの利尿作用の相乗効果で、体内からの塩分や老廃物の排出を促進させます。
そしてタンニンは人間の口臭予防としても最近注目されており、特に柿に含まれるタンニンは効果があるといわれています。
これは犬にも同様の効果が期待できると考えられています。
犬にとって、柿の甘さは魅力的!
味蕾(舌の、味を感じる器官)の数が人間の1/5しかない犬たちは、味には鈍感です。
しかしその中でも甘味に関しては、一番感じ取ることが出来ます。
柿は栄養と水分が豊富な上、甘味も強いので、体調不良などで犬が食欲不振に陥っているときの元気の源になります。
また、柿は呼吸器系の疾患にも良いとされています。
犬に柿を与える時に、飼い主さんが気をつけたいこと
犬に柿を与える適量は?
一般的には、小型犬で15gくらいが目安といわれています。
どんな食べ物でもそうですが、与え過ぎは禁物です。
犬に柿を与えすぎるとどうなる?
甘くてみずみずしい柿を、犬はいくらでも欲しがります。
食べ過ぎてしまうとどんなリスクがあるのでしょうか?
◯肥満の原因
柿は60kcal/100gとカロリーが高いため、食べ過ぎると太ってしまう可能性があります。
◯おもらしをしやすくなる!?
柿はカリウムが多いので、利尿作用によりお漏らしの原因にもなりかねません。
◯栄養の偏り
柿は甘味が強く多くの犬が好みます。
柿を食べ過ぎてドッグフードを食べなくなった例もあるようです。
柿でアレルギーってあるの?
稀に、柿でアレルギー反応を起こす犬もいます。
わんちゃんに柿を始めて与えるような場合は、まずは少量与えてみて食後の様子を観察しましょう。
かゆみや目の充血、下痢、嘔吐、元気がないなど、アレルギー反応と思われる症状が出たら、すぐに獣医師さんに相談して下さい。
柿を食べさせるときには、次の点に注意しましょう!!
◯与えすぎない!
◯アレルギーに注意!
◯固い柿は消化が難しく、軟便や下痢・嘔吐の可能性もあるので与えない!
◯消化が悪いので皮・種は与えない!
上手く消化できず、下痢・嘔吐の原因になります。
また、小さな犬だと種を詰まらせる可能性もあります。
◯渋柿は与えない!
渋柿には、渋みのアルカロイドという毒性物質が含まれます。
◯干し柿は食物繊維と糖分が凝縮されるので与えない方が良い!
おすすめ食べ合わせ&簡単レシピ
手作り食をわんちゃんに食べさせている場合の、効果に合わせたおすすめの食べ合わせです。
ご参考までに!
- 口内炎の予防と改善→柿+豆腐+青菜
- がん予防→柿+ヨーグルト+みかん
- 甲状腺機能亢進、機能低下対策→柿+ごま+鶏肉
また、柿は体を冷す作用があるので、体を冷さないように調理で工夫する良いそうです。
こちらのレシピ「鶏肉と蕪と柿の炒め物」は、鶏肉も蕪も体を温める食材ですので、おすすめです!
作り方も簡単。
ぜひ、お試し下さい♫
↓↓↓
http://wanchef.com/D/D5000?recipe_id=1163
飼い主さんとわんちゃんが、同じ食材で楽しめたら、なんだか喜びをシェアできた感じでうれしいですよね。
そんなささやかな喜びに、柿は最適な食材です。