どんなドッグフードを買うか迷ったら、パッケージの5項目を見ればヒントがたくさんあるということをPart1の記事でお話しました。
その5項目をおさらいしますと、
- 販売用愛玩動物用飼料の名称
→ドッグフードなのかキャットフードなの? - 原材料名
→中に何が入っているの? - 賞味期限
→いつまで美味しく食べられるの? - 製造業者、輸入業者または販売業者の氏名または名称および住所
→どこの誰が作っているの?どの会社に製造責任があるの? - 原産国名
→どこの国で作っているの?
こちらでしたね。
特に、原材料名やタイトルに使用される文字に注目する方が多かったのではないかと思います。
では、まだまだある、どんなドッグフードを買うか迷ったら、ここを見て!のポイントをお話しします。
わんちゃんのご飯選びの参考にしてみて下さいね!
Contents
まだまだある!パッケージのココをみてほしい
上記の5項目以外にも、ペットフード公正取引協議会により、4つの項目を記載しましょうというルールがあります。
その4つの項目もドッグフード選びに役立ちますよ!
その4つとは、
- ドッグフードの目的
- 内容量
- 成分
- 給与方法
こちらの表示にもわんちゃんが好きなドッグフードを見分けるヒントが隠れています!
では、1つずつ見ていきましょう。
ドッグフードの目的って何?
1、ドッグフードの目的
ドッグフードには「どのように使用するか」という目的が書かれています。
毎日食べてもいい主食にするのか、ちょっとだけあげるおやつなのか、この表示を見れば一目瞭然ですね!
そのドッグフードの目的は3つに分けられています。
- 総合栄養食
- 完食
- その他目的食
では、このドッグフードの目的を1つずつ見ていきましょう。
総合栄養食
水とこのドッグフードだけで成長するのに十分な栄養が摂取できるフードです。
主に毎日の主食に使用されます。
本当にこれだけで大丈夫なの?と不安に思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ちゃんとした「試験」を行っているのですよ。
その試験とは、ドッグフードの栄養素を分析して、きちんとした栄養が入っているかどうかの分析試験。
たくさんのわんちゃんに実際にドッグフードをあげ、栄養的に偏りがないかどうかを確認する給与試験。
この試験をクリアした商品には
「この商品は、ペットフード公正取引協議会の定める分析試験の結果、総合栄養食の基準を満たすことが証明されています」
または
「この商品は、ペットフード公正取引協議会の定める給与試験の結果、総合栄養食であることが証明されています。」
という、お墨付きの言葉が載っていますよ。
これなら、総合栄養食と書かれたご飯は毎日の主食にあげても安心ですね!
間食
おやつやご褒美の時などにあげるものです。
これをあげると飼い主とわんちゃんとのコミュニケーションが深まるフードですよ。
よく見かける、ジャーキーやビスケット類がここに入ります。
おやつと呼ばれる間食はとってもおいしくて、食べているわんちゃんも嬉しそうだからついつい多くあげがちです。
しかし、カロリーオーバーにならないよう、間食は1日に必要なカロリーの20%以内に抑えることが大切ですよ。
この間食だけをずっとあげ続けていると、必要な栄養素が十分に取れませんので、総合栄養食をあげるかたわらで使用してくださいね。
その他の目的食
これだけ見ると、何だろう?見たことないかもと思うかもしれません。
しかし、実は人間の食品でもよく見かけるもの。
総合栄養食にも間食にも当てはまらないフードの種類です。
不足している栄養素を補うものや、食事療法に使用する特別療法食、他のフードと混ぜて嗜好性をあげたり、サプリメントとしての役割があるものなどがあります。
歯磨きガムや、ふりかけ状のご飯などが当てはまりますね。
総合栄養食を上手に使いながら、間食・その他目的食を使って、わんちゃんが喜ぶご飯を選んでいきたいですね。
内容量も意外と大切
2、内容量
こちらも、人間の食品ではよく見かけるもの。
正味量を「g(グラム)」、「kg(キログラム)」などの単位で表示します。
間食では、何個、何本、何枚という表示の場合もあります。
わんちゃんの体重は、種類によって様々です。
成犬になっても2-3㎏程度のチワワから、90kgを超えることもある大型犬のセントバーナードなど、食事の量も大きさによってずいぶん違います。
ドッグフードは、開封してから早く食べきったほうが、新鮮で風味もよく、わんちゃんも喜んで食べてくれるもの。
開封してから1か月も2カ月も経つと美味しさが逃げてしまいます。
どのくらいの内容量がいいか、いくつか試してみて、お気に入りの量を決めるといいですね。
わんちゃんの体調・体型によって重要な成分も
3、成分
こちらは、ドッグフードの中にどの成分がどれだけ含まれているかを記載したもの。
粗たんぱく質、粗脂肪、粗繊維、粗灰分、水分の5つで構成しています。
たんぱく質が多めが良いとか、ちょっと太り気味だから、繊維が多いほうがいいなだとかはパッケージを見れば一目瞭然。
同じようなドッグフードで悩んだら、カロリーを見てみるのも一つの手です。
女子なら一度はカロリーを見て自分が食べるおやつを決めたことがあるはず。
(カロリーが高いケーキよりも、カロリーが低いお団子にしようだとか…)
わんちゃんも体調や体型に合わせて、ピッタリの成分を選んであげてください。
あげ方が分からない?そんな時の給与方法
4、給与方法
こちらは、1日に与えるドッグフードの量や回数を表示しています。
ご自身のわんちゃんの体重や月齢によって、パッケージに一日何g必要なのかが書いてありますよ。
また、総合栄養食・間食・その他目的食によって、給与方法の書き方が違います。
- 総合栄養食…ペットの成長段階とともに、体重と給与回数および給与量を記載。
- 間食…必要とされる栄養、栄養バランスに支障を与えないための給与回数および給与限度量を記載。
- その他目的食…使い方および給与量に合わせ、同時に与える総合栄養食などの主食となるドッグフードや食材の名称、食事療法の場合は特に指定された使い方及び給与量を記載。
上記は、ドッグフードの目的、年齢、体重によって1日に与える量や回数が異なるので、文章や表・図などを組み合わせて給与方法をわかりやすく表示します。
各ドッグフードメーカーが、それぞれわかりやすく記載していますので、じっくり見比べてくださいね!
おまけ 書いてはいけない表示もあります
ドッグフードのパッケージには、飼い主の皆さんが家族のわんちゃんにあげたい!と思ってもらうために、たくさんのヒントが隠れています。
実は、書いてはいけない物もあるのです。
1、病気の予防や改善効果をうたうことはダメ
ドッグフードは、薬事法に定められた医薬品や医薬部外品ではないので、病気の予防や改善効果を表示することはできません。
例えば、このドッグフードは「○○病を予防します!」とか、「△△病の改善効果がありますよ!」など。
ご飯で治るわけではありませんので、実際このような言葉が書いてあった時は、ちょっとこのメーカーは怪しいぞ、と疑ってもよいかもしれません。
一部の「療法食」に関しては、獣医さんの処方を受けて正しく使用するためのものです。
その療法食も病気を治すわけではなく、「病気を治す手助けをする」という食事です。
2、「自然食」「ナチュラルドッグフード」と書いてはダメ
一般的なドッグフードは加工品なので、「自然」「天然」「ナチュラル」などの表現は根拠がありません。
ただし、原材料については事実に基づいていれば表現できます。
例として、自然の中で育った鳥肉を使用!だとか、天然魚だけを使用!などの原材料を特定していうことは可能です。
3、「無添加」と書いてはダメ
「添加物」は食品添加物や飼料添加などすべてに当てはまります。
総合栄養食にするためには、ドッグフードは添加物が欠かせません。
まったく添加物を表示していない場合以外は「無添加」という表示はできませんので、もし記載がある場合は、おやつなどが多いと思います。
例として、「保存料は使用していません」や、「着色料は使用していません」など、使用していない使用していない添加物名と併せる表示は可能です。
いかがでしたか?
今回ご紹介した4つの記載項目である、
- ドッグフードの目的
- 内容量
- 成分
- 給与方法
この4つはペットフード公正取引協議会の自主基準ですので、非会員には違反などの罰則適用はありません。
しかし、現在は非会員社も含めて市場にあるほとんどのドッグフードが、この表示ルールに則っていますのでドッグフードの一般的なルールとなっています。
どんなご飯をあげたいか、パッケージをじっくり見てみると、わんちゃんにあげるご飯のヒントがたくさん隠されているのですよ。
長い記事を読んでくださってありがとうございました。
あなたとその隣にいるわんちゃんがもっともっと両想いで幸せになりますよう、願っています!