わんちゃんと一緒にお出かけするのは楽しいもの。
でも、時には飼い主さんだけで仕事に出かけたり、お友達との約束があったりと、わんちゃんをお留守番させる時もあると思います。
そんな時、犬に留守番をさせるのはかわいそうと思っていませんか?
また、お留守番する時間は何時間ぐらいなら大丈夫なのか疑問に思った事はありませんか?
お留守番中には、ケージの中なのか、お部屋の中で自由に歩き回らせるのが良いのかも迷いますよね。
帰宅したら部屋の中が荒らされてぐちゃぐちゃになってしまっているのかも……
それが怖くてお出かけできなくなってしまっては、飼い主さんもわんちゃんもかわいそう。
今回は、犬に留守番をさせる時の心構えをお伝えします。
これを読めば、わんちゃんもお利口にお留守番できる子こになる事間違いなしですよ!
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犬に留守番させるしつけは必要!

犬に留守番をさせるなんてかわいそう、なんて思っていませんか?
人間と暮らしていく中で、トイレのしつけが必要となってくると同じように、留守番のしつけも必要なのです。
留守番にしつけなんていらないんじゃない?と思われる方も多いはず。
しかし、あなたがお家を離れた瞬間に
- 遊び相手がいなくなって、部屋をぐちゃぐちゃにいたずらする
- できていたはずのトイレが失敗する
- 寂しくてずっとワンワン鳴いている
- 普段乗らない机の上に乗ってしまう
- オヤツを探し当てて食べてしまう…などなど
問題行動を起こしかねません。
また、一緒にお出かけしても、車の中でお留守番させることはありませんか?
こちらもきちんとしたしつけが必要です。
飼い主さんもわんちゃんもストレスの無い毎日を過ごすために、犬に留守番させるしつけは必要なのです。
留守番のしつけはどうやるの?
では、具体的に犬の留守番のしつけはどのようにやるのでしょうか。
以下に順序を記載します。
- 安心する場所、ケージの確保
- 少しだけ部屋を離れる
- 徐々に部屋を離れる時間を長くする
- 実際に外に出てみる
- 慣れてきたら時間を伸ばす
では、一つずつ詳しく解説します。
安心する場所、ケージの確保
こちらは、やっているようでやっていない方が多いと思います。
わんちゃんにとって、安心できる場所を提供するという事です。
具体的には、①体がすっぽり隠れるキャリーやハウス、②トイレ、③少しの遊ぶスペースがある場所をケージで囲って作ります。
部屋が狭くてケージを作れない……といった方、それほど広い場所を取らなくても大丈夫ですよ。
人間から見れば狭いかもと思われる空間でも、わんちゃんは自分がくるっと回転できる空間があれば全く苦になりません。
わんちゃんは、もともと狭くて暗い場所を好む生き物でもあります。
また、フリーの状態でお留守番をさせても、ケージの中に入ってお留守番をしても、動く範囲はほぼ変わらないそうです。
飼い主さんのそばが一番安心するのだけれども、飼い主さんがいなくなったお留守番の最中にも、安心して過ごせる場所があるのだよと教えてあげることが必要です。
ケージの中が楽しい場所なんだ!と普段から一緒に遊んであげると良いですね。
お留守番最中にクッションをびりびりにしただとか、おやつを勝手に食べてしまったと怒る飼い主さんも多いですが、これは「わんちゃんが取れる場所に物を置いておく飼い主さんが悪い」と断言できます。
わんちゃんにいたずらされても大丈夫なものだけは置いておいて、後は片付けておくのが飼い主さんもマナーです。
部屋中を綺麗にしておくのは無理な話かもしれませんが、ケージの中だけなら頑張ることができる飼い主さんも多いはず。
ぜひ、ケージでわんちゃんが安心して過ごせる場所の確保をしてあげて下さいね。
少しだけ部屋を離れる
安心する場所の確保が出来たら、そのケージの中に入れて飼い主さんが少しだけ部屋を離れてみましょう。
この時に、絶対に無理してケージの中に入れないでください!
ケージの中=嫌な場所と認識されてしまうと、お留守番が難しくなります。
ケージに入れる際は、おやつや大好きなおもちゃと一緒が良いですね。
また、普段からケージの中に入って、飼い主さんがそばから離れない環境や、ケージを使った遊びをしていると、ケージ=楽しい場所と認識してくれます。
そして、あげたおやつやおもちゃに気を取られている隙に、そっと部屋から出てみます。
この時はお留守番として実際に外に出なくても大丈夫です。
扉のすぐそばに立って、わんちゃんが立てる物音を聞いてみてください。
寂しくて鳴いていませんか?
おもちゃで遊んでいますか?
すやすや寝ていますか?
鳴いていたら、「どうしたの~?」ぐらいでまたわんちゃんと遊んであげてください。
一人で上手に遊べたり、すやすや寝ているようであれば、何事もなかったかのようにまた寄り添ってあげてください。
始めは寂しくて鳴いてしまっているわんちゃんも、何度もやっていくうちに「飼い主さんが部屋を出て行っても必ず戻ってくるから大丈夫」と認識して、鳴かずに過ごせるようになります。
徐々に部屋を離れる時間を長くする

少しだけ部屋を離れることに慣れてきたら、次は徐々に部屋を離れる時間を長くします。
ちょっとトイレに行ってくる用事の5分から10分ぐらいだった時間を、新聞を読み終える30分の時間に伸ばすとか。
わんちゃんも、飼い主さんが部屋を出て行っても必ず戻ってくるから大丈夫という認識があれば、ゆったりのんびり過ごして上手にお留守番できますよ。
日ごろからわんちゃんにべったりの生活ではなく、一緒にいるのだけれど別々の行動をしてみたり、自由にする時間も作りましょう。
こうすることにより、いつも飼い主さんにベタベタする依存症にかかってしまう、お留守番が苦手なわんちゃんから、一人遊びのできる自立したわんちゃんになります。
これは、日々のちょっとした飼い主さんの努力でできるもの。
すこしずつ、お留守番が得意なわんちゃんにしていきましょうね。
実際に外に出てみる
ここまで慣れてきたら、実際に外に出てみましょう。
こちらもはじめは5分から10分で試してみます。
飼い主さんのお出かけ準備やお家を出る音に慣れさせます。
上着を着たり、鍵を持ったり。
この音でそわそわしてしまうようであれば、お出かけ準備をしたのだけれども、飼い主さんが家にずっといるという場面も作りましょう。
わんちゃんにとってお出かけ準備をしても必ず飼い主さんはお家から出ないんだと学習すると、そのそわそわも和らぎます。
また、外に出る時に大げさに「行ってくるからね!」「いい子でお留守番していてね!」などと声を張り上げるのは逆効果。
飼い主さんが行ってしまうんだ…と早くに気づいて悲しくなってしまう子もいます。
ですから、わんちゃんが一人で遊んでいるうちに、気づいたら飼い主さんがいなくなっている…でも、おやつ食べてるし、一人で遊べるしまぁいいか!ぐらいの気持ちでわんちゃんがいてくれるようなさらっとしたお出かけがおすすめです。
玄関のチャイムを実際に鳴らしてみてもいいかもしれません。
この時に、ワンワンとやたらに吠えないかを確かめることができますよ。
もし、吠えてしまったら、飼い主さんがお家にいる時に誰かにチャイムを押してもらって、この音がしても大丈夫だよと何度も慣れさせてあげて下さいね。
慣れてきたら時間を伸ばす
ここまでくれば、あとは徐々に外にいる時間=わんちゃんと飼い主さんが離れて過ごす時間を長くしていくだけ。
もし、途中でつまづいてしまったら、うちの子はお留守番は無理だ……とあきらめないでください!
一つ前のステップに戻って再開しましょう。
わんちゃんはとっても賢いので、しつければ必ずお留守番が出来ますよ。
わんちゃんのお留守番時間はどのくらい?

留守番は〇時間まで!などという、決まりはありません。
飼い主のあなたが生活していくうえで、どうしても家を離れなければならない時間がそれぞれあると思います。
平日なら仕事があるので12時間ぐらいかなとか、毎日誰かはお家にいるので、お出かけする3時間ぐらいかなとか。
飼い主の生活リズムに合わせて、一緒に暮らすわんちゃんに留守番の時間を理解してもらいましょう。
そのために、最初から何時間もお出かけするのではなく、ゆっくり慣れるまで気長にお留守番の練習をさせてくださいね。
何時間もケージに入れっぱなしで、来る日も来る日も遊んでもらえないなんていうのは虐待になりますよ!
大好きな飼い主さんと一緒にいられないわんちゃんは、上手にお留守番しているときもやっぱり寂しいもの。
お家でわんちゃんと過ごせる日はめいっぱい遊んであげたいですよね!
どうしても長時間お留守番させたい時の裏技!
急な予定が入ってしまって、長時間お留守番させなくてはいけなくなってしまった!なんてこともあるかもしれません。
そんなときおすすめなのが、コングというおもちゃ。
こちらは、おもちゃとしても使用できますし、中にペットフードやおやつを詰めることもできます。
美味しそうなにおいのするおもちゃに、わんちゃんも大興奮!
少しずつしかペットフードやおもちゃが出ない仕組みなので、格闘している間に時間も経ってしまいますよ。
特に、夏場などは大好きな缶詰を中に詰めて凍らせておくと、ちょっとずつなめて溶かして遊んで……と、飼い主さんが帰ってくるまで楽しくて時間も直ぐすぎてあっという間!
ぜひ、わんちゃんにお気に入りのおもちゃを見つけてあげてくださいね!
ただ、注意していただきたいのは、お水の確保、お部屋の気温、トイレの場所はきちんと整えて行くのを忘れずに。
少し長くなるようであれば、ご飯も準備してくださいね。
最後に
いかがでしたか?
留守番をすることはかわいそうではなく、しつけのひとつだと理解していただけましたでしょうか。
一人になることを不安とは思わず、飼い主さんは必ず帰ってくるから、それまで遊んでいようと気楽に考えてくれるわんちゃんに育てましょうね!
長い記事を読んでくださってありがとうございました。
あなたとその隣にいるわんちゃんがもっともっと両想いで幸せになりますよう、願っています!