ペットショップに行くと、「ワクチン接種1回済」という表示が書かれています。
中には、「2回済」と書かれているワンちゃんもいますよね。
いったい、子犬のワクチン接種って何回必要なんでしょう。
ワクチン接種をしないと、お散歩デビューはさせてはいけないのでしょうか。
お風呂に入れるのも、ワクチンの回数って関係しているのでしょうか。
今回のテーマは「子犬のワクチン接種は3回必要なのか?」です。
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犬のワクチン接種について

犬のワクチンとは「特定の伝染病を予防する抗体を、体内に植える付ける」という予防接種の事をいいます。
複数の伝染病を予防するためのワクチンを「ひとまとめにした物」というイメージですね。
犬のワクチンは、「混合ワクチン」と呼ばれています。
犬のワクチンを全種類接種させれば良いの?
9種類のワクチンがありますが、単純に9種混合ワクチンを接種すればOKというものでもありません。
子犬や老犬は抵抗力が弱いので、副作用のリスクがあります。
獣医師と相談し、必要な種類を選ぶ方法が良いでしょう。
5種混合ワクチンから9種混合ワクチンまで、選ぶことが出来ます。
子犬に必要なワクチン接種の回数は?3回も必要?
人間と同じように、子犬も母乳から伝染病に対する抗体を譲り受けます。
ですが人間と違い犬の場合は、時間がたつと抗体が消滅してしまいます。
その為に、抗体が消滅しかけたときに犬のワクチンを打ちます。
どうして1回ではダメなの?
最初のワクチンを打つタイミングは、母親犬からの抗体が消滅しかける時期です。
その為にもしかすると母親犬からの抗体が残っていて、子犬自身が抗体を作っていない場合があるかもしれません。
この後、2回目、3回目とワクチンを打つ理由も同じです。
子犬が自分自身で抗体を作れていない可能性があるので2回目、3回目とワクチンを打つのです。
2回目のワクチンで抗体を作れていると獣医師が判断した場合は、2回目で打ち切りになる場合もあります。
接種後の過ごし方Q&A
お散歩に外出しても大丈夫?
ワクチンを打つ理由を考えると、抗体は母親犬から受け継いでいて消滅するころにワクチンを接種します。
ということは、抗体は子犬にワクチンを接種する前からあります。
お散歩の場所にもよりますが、絶対ダメなわけではありません。
私の頼りにしている動物病院の院長は、「家の周りや近くの公園程度なら大丈夫だよ。」と言ってくださったので、子犬を連れて3回目のワクチンが終わる前にも散歩に行っていました。
お散歩させるときの注意点

ではどんなことに気を付けて、お散歩させれば良いのでしょう?
- 山や海、草むらには行かない。
- 田んぼや畑にも、連れて行かない。
- 他のワンちゃんがいるドックランには、連れて行かない。
ワクチン接種していない子犬同士で遊ばせるのは、最も危険ですので注意してくださいね。
お風呂に入るのは大丈夫?
ワクチンが全部終わっていなくても、お風呂に入れるのは大丈夫です。
汚れている方が、病気になることもあります。
ただ注射の傷口が塞がってからの方が安全ですので、最低3日はお風呂禁止と言われることが多いですね。
出来れば子犬の場合は用心して、10日目以降が安心です。
プロになら洗ってもらえる?
犬用の美容院の場合は、ワクチンが3回終わっていないと受け付けてくれない所が多いようです。
動物病院に併設されていて、獣医師監修でシャンプーを行っている所では相談に応じて洗ってもらえる場合もあります。
まとめ
ワクチン接種をしたら、接種日を記録しておきましょう。
ワクチンの種類を選ぶときは、どんな場所へワンちゃんと一緒にお出かけしようと思っているのかを、獣医師に相談されると良いと思います。
- サーフィンが趣味なので、海に一緒に連れて行きます。
- ハイキングに行くときに、一緒に山に連れて行こうと思っています。
というように、獣医師に伝えるとワクチンの種類を考えてくださいます。
逆に主に室内のみで、野外はドックランくらいの予定という場合も先生に伝えてみてください。
必要のないワクチンを打つと、体への負担が増えるだけになります。
また必要なワクチンを打たないと、抗体がなく病気になってしまいます。
必要なワクチンを選んであげてくださいね。