犬にあさり・しじみ・ほたてなど貝類を食べさせても大丈夫?適量や健康効果についても

あさり しじみ ほたて 注意点

あさりしじみのおつゆは、体に良い栄養がたっぷりでそのうえ美味しくて、私たち人間にはうれしい一品ですよね。
しかし貝類は、犬に与えない方が良い食材に入っていることが多かったり…

ただ、それは貝の種類にもよるようです。

ここではあさり・しじみ・ほたてなどの貝類の持つ健康効果にスポットをあてて見ていきましょう。
また、気になる適量や注意点、犬に適した与え方もまとめました。

シジミ・アサリ・ホタテなどの貝類の、犬への健康効果とおすすめの与え方

犬に貝類を与えることでのメリット。
それはアミノ酸の一種であるタウリンが多く含まれるということです。

タウリンは、肝機能を強化したりコレステロール低下を促進する働きを持つ成分です。

シジミ・アサリ

あさり しじみ ほたて 注意点

シジミの主な栄養素と効能

シジミは夏バテの特効薬と言われています。
良質なタンパク質と、ミネラル(ナイアシン、ナトリウム、カリウム、亜鉛、カルシウムなど)を豊富に含みます。
また、ビタミンB12は牛や豚のレバーと同じくらい入っていて、貧血対策にもおすすめです。

  • アミノ酸、タウリン…肝機能強化
  • ビタミンB12、鉄…貧血対策
  • コハク酸…うまみ成分のコハク酸は即効性のエネルギー源となるため疲労回復に効果的
  • タウリン…血中コレステロールを下げる働きで糖尿病対策に期待できる

アサリの主な栄養素と効能

アサリの旬は春先と秋口です。
3月中旬になると、各地で潮干狩りが始まりますよね。
タウリンやベイタンなどの栄養素が増え、身が肥えて美味しい時期となります。

  • ビタミンB12 、鉄…貧血対策
  • タウリン…血中コレステロールを低下させ、肝機能強化
  • クロム…インスリンの分泌を促進し、糖尿病対策
  • ベイタン…胆汁を作り出すのを促進させ、コレステロール値を低下させる

犬におすすめの与え方と食べ合わせ

アサリやシジミをお湯で煮出して、ダシ、スープとして使うだけでも栄養が摂れます。
身を与える場合は、しっかりと砂を吐かせて加熱し、小さく刻んで与えましょう。
また、頻繁に与えるのではなく、たまに与えるようにすることをおすすめします。

肝臓の熱を冷ましてくれる青菜や大根おろしとの組み合わせがおすすめです。

症状別の食べ合わせは、次を参考にしてみて下さい。

肝機能強化には…
シジミ+玄米+たまご
アサリ+ウコン+ほうれん草

貧血予防には…
シジミ+トマト+にんにく
アサリ+小豆+じゃがいも

糖尿病予防には…
シジミ+はと麦+まいたけ
アサリ+高野豆腐+れんこん

(参考:講談社「愛犬のための食べもの栄養事典」)

シジミ・アサリを犬に与える時の目安量

フードは3/4くらいにしてトッピングとして使う場合の、1日の目安量です。

 

  • 5kgの小型犬…可食部15g
  • 10kgの中型犬…可食部25g
  • 20kgの大型犬…可食部45g
    (参考:文芸ムック トッピングご飯シリーズ「わんこの食べもの事典」)

 

シジミ・アサリは、こんなワンコにオススメです!

アサリもシジミも、肝機能を助ける働きに優れています。
肝臓が気になる犬や解毒力不足による涙やけ・耳の汚れが気になる犬におすすめの食材です。

薬を長期間服用している犬は肝臓の数値が上がることがあります。
そういった場合、シジミ汁を積極的に取り入れると良いといいます。
通常はたまに与えるくらいのシジミ汁ですが、1~2週間与え続けることが効果的です。
(ただ、それでも容態が変わらないようなら、他に原因がある可能性が高いです。)

また、アサリもシジミに豊富に含まれるタウリンは、心臓の筋肉の収縮力を高める働きも持っています。
そのため、肝臓だけでなく心臓や血液・血管にも良いとされ、心臓が気になる犬にも効果的と考えられます。

ホタテ

あさり しじみ ほたて 注意点

ホタテを犬に与える場合は、特に次のことに注意しましょう!

  • 貝柱のみを、加熱して使用する!
    他の部分(ヒモとウロ(黒いかたまり)は毒性があるので、必ず取り除いて下さい。
  • 茹でるときも貝柱のみ!!

ホタテの主な栄養素と効能

東洋医学でもよく使われるホタテは、高タンパク・低カロリー、豊富なミネラル・アミノ酸と、犬にとっても魅力的な食材です。

  • タウリン…肝機能強化(貝類の中でタウリンの含有量トップ!!)
  • カリウム…利尿効果で塩分や毒素を排出
  • リン…カルシウムと結合して骨や歯を作る
  • 鉄…貧血予防

犬におすすめの与え方と食べ合わせ

貝柱のみを茹で、茹で汁をスープとして一緒にフードにかけると水分も摂れておすすめです。 また、大根おろしや野菜類、海草類と一緒に煮ると、その効果を引き出せます。

消化を良くするためにも、可食部を小さく刻んで与えましょう。
そしてシジミ・アサリ同様、頻繁に与えないようにしましょう。

ホタテの水煮缶を使ったお手軽レシピもありました!
ホタテと鶏むね肉で、とても美味しそう☆
http://shiawasenotable.blog122.fc2.com/blog-entry-494.html

シジミ・アサリを犬に与える時の目安量

フードは3/4くらいにして、トッピングとして使う場合の1日の目安量です。

 

  • 5kgの小型犬…貝柱30g
  • 10kgの中型犬…貝柱50g
  • 20kgの大型犬…貝柱90g

ホタテはこんなワンコにオススメです!

前述のようなタウリンの効果で、肝臓や心臓が気になる犬にはおすすめの食材です。

また、豊富なミネラルとホタテの持つ胃腸の機能回復効果により、食の細い犬や疲れやすい犬、老化が気になる犬が健康的な生活を取り戻すことを手助けします。

あさり しじみ ほたて 注意点

シジミ・アサリ・ホタテを犬に与える時の注意事項まとめ!

  • 消化に負担がかからないよう食べられる部分を小さく切って与えましょう。
    犬は貝類の消化が得意ではありません!
  • 与え過ぎに注意しましょう。
  • 日常的に与えないようにしましょう。
  • 必ず加熱し、犬にとっての可食部のみを食べさせるようにしましょう。

ただ、食べてはいけない部分が隣にくっついていたり、ちょっと不安な部分も確かにあります。
貝を扱うのが不安であれば、きちんと処理されている犬用の貝の加工品などが市販されているので、それを使うのもいいかもしれませんね。

シジミと馬肉のジュレスープ

ホタテのおやつ

タウリンを効率的に摂れるサプリメントもいろいろありました!
どちらもフードに混ぜるだけ、とお手軽です。

天然タウリン100%「スピリッタ」

100%天然タウリンサプリメント「愛犬タウリン」

他の貝について、どんなものが危険なのか気になる方は、こちらもチェック!

貝のお出汁のきいたスープをご飯にかけてあげたら、ワンコたちは喜びそうですね。
人用のおつゆを作る時に、味付け前のものを取ればいいわけですから、一緒に作れてしまったら、忙しいお母さんにもうれしい食材です。

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