犬に与えてはいけない貝類ってどんなもの?その危険性と対処法

貝類 危険性 対処法

貝類の刺身や焼き貝。
貝類の濃厚な味と栄養は、魅力的です。
しかし貝類は、時に私たち人間にとっても胃腸炎などの原因になったりします。

犬にとっても、与えない方が良いと耳にすることが多いですよね。

ここでは、犬に与えてはいけない貝の種類をピックアップしていきます。
また、その危険と食べてしまった際の対処法についても見ていきましょう。

なぜ貝類は犬に与えてはいけないと言われているのでしょう??

貝類は一般的には犬には与えない方が良い食材として考えられています。
その大きな理由は次の2つです。

  • 犬はもともと生魚や貝類の消化が得意ではないため、下痢や嘔吐を起こしてしまうことが多い。
  • ワタ(内蔵)やウロ(黒っぽい部分)など、部位によっては毒性を持つものがある。

しかしそれは、貝の種類によっても違います。
また、与え方によっても危険性は変わってくるようです。

貝類 危険性 対処法

犬に与えてはいけない貝の種類!

一般的に、犬に食べさせては危険だと考えられている貝の種類とその危険性をまとめてみました。

ツブ貝・バイ貝

中毒成分が含まれるので犬に与えてはいけません。

かき・赤貝など

ワタ(内蔵)の部分に貝毒の心配がありますが、しっかり加熱すれば大丈夫とのことです。
亜鉛が豊富なので、換毛期の犬に与えている方も多いようです。

あわび・トリガイ・サザエ・トコブシなど

犬にとって高い毒性を持つ物質が含まれています。
これは特に3~5月が危険と言われています。
食べ過ぎると光過敏症になったり、腫れ・かゆみ・脱毛などの中毒症状を引き起こすことがあります。

食べさせられる貝でも、与え方に気をつける!

シジミやアサリ、ホタテ(貝柱のみ)などは、一般的には与えても大丈夫なものと考えられています。
ただし、次のことに注意しましょう。

 

  • 消化に負担がかからないよう食べられる部分を小さく切って与えましょう。
  • 与え過ぎに注意しましょう。
  • 毎日など、日常的に与えないようにしましょう。
  • 必ず加熱し、犬にとっての可食部のみを食べさせるようにしましょう。
  • ホタテは、貝柱のみを与えてください。
    他の部分(ヒモとウロ(黒いかたまり))は毒性があるので、必ず取り除きましょう。

 

先にもありましたが、犬は貝類の消化が得意ではありません。
また、生貝の内蔵にはビタミンB1を分解してしまう酵素が含まれているため、過剰摂取によるビタミンB1欠乏症の恐れがあるので、加熱は必須です。

犬が生の貝をいっぱい食べてしまった!!対処法は??

うっかり目をはなした隙に、テーブルの上のお刺身をぺろっと食べてしまった!
日常生活の中では十分に考えられることです。

犬が生の貝を大量に食べてしまった場合、獣医師に相談した方がベターでしょう。
中毒症状が出てくる可能性もありますので、ご家庭で吐かせるだけではやはり不安が残ります。

また、危険性の高い貝類を食べてしまった場合は、少量だとしても獣医師への相談をおすすめします。

貝類 危険性 対処法

貝類を摂取することでメリットも!?

しかし、貝類を犬に与えることにはメリットもあります。
それは、アミノ酸の一種であるタウリンを摂取できるということ。

タウリンは、哺乳動物が健康に成長するためには欠かせない成分と言われています。
犬は体内でタウリンを生成することが出来るのですが、体に必要な量をそれでまかなうことは出来ないため、食事から取る必要があります。
タコ・イカ・魚介類に多く含まれており、野菜類などから摂取することは出来ません。

犬にとってのタウリンの効能は、主に「血中コレステロールの低下と肝機能の強化」です。
犬がタウリン不足になると、心臓の病気や白内障にかかるリスクが上がるともいわれています。

タウリンを摂取するために、手作り食やご飯のトッピングとして、安全な貝や部位(シジミやアサリ、ホタテの貝柱)を上手に活用することも出来ます。

シジミ、アサリ、ホタテを犬のご飯に活用する場合は、こちらもご覧ください。
栄養と効能、おすすめの食べ合わせやサプリメントなども載ってますよ!

犬と人間では、似ている部分も多いのですが、違う部分もたくさんありますね!
そして、犬の「一般的」と我が子が違っていることも。
愛犬それぞれの体質、個性を把握して、食べもの選びをしたいものです。

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