室内犬でも忘れちゃダメ!冬もノミ・ダニ対策が必要な理由

わんちゃんを飼うと、様々な病気が気になりますよね。
一番身近に感じるのは、わんちゃんがかゆそうにしている姿が目に見えてわかる「ノミ」「ダニ」に刺されてしまうものではないでしょうか。

実は、このノミ・ダニは、『刺されてかゆかった~!』だけで済むものではありません。
重症では、貧血やノミダニアレルギーで命に関わる危険な状態になることも。

また、冬で寒いしノミ・ダニ対策をしなくてもいいかと思っている方はいませんか?
実は、それも大きな間違い!

これを読んで、正しいノミ・ダニ対策を学んでくださいね!

ノミ・ダニに刺されるとどうなるの?

ノミダニ 室内犬 対策

草むらや葉の先端に潜み、動物が来るのをじっと待っているノミ・ダニ
では、ノミ・ダニにわんちゃんが刺されるとどうなるのでしょうか。

一般的なイメージだと「かゆくなる」ぐらいですよね。
小さなノミ・ダニに刺されても、まさか命の危険にさらされるという事までは知らないのではないのでしょうか。

ノミ・ダニは、わんちゃんの血を吸いながら唾液で痒くならないような炎症を抑える成分を出すために、わんちゃんがかゆがることはほとんどありません。
わんちゃんがかゆがっているのは、ノミ・ダニに対するアレルギー性皮膚炎の場合がほとんどです。

また、貧血ダニ麻痺などの病気をもたらす事もあります。
ノミ・ダニは命に関わるとっても怖い病気を媒介する怖い寄生虫なのです。

実は、刺されたかゆみそのものよりも、ノミ・ダニに刺された時にこの怖い病気にわんちゃんがかかってしまうのがとっても危険なのです。

ノミは冬でもどんどん増える!

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冬の寒い気温になれば、ひと昔前では虫は冬を越せず死んでしまいます。
しかし、都市のマンションなどの環境で飼われているわんちゃんはどうでしょうか。

常に人間が一緒にいて、暖かい暖房もつけてとなると、冬でも20度前後の気温で過ごしている場合が多いのではないでしょうか。

実は、ノミは13度以上で繁殖することが可能です!
外では死んでしまう気温の冬ですが、お家の中は暖房で温かく、窓を閉め切って風通しが悪く、湿気が高いという事で、ノミにとってはどんどん増える最高の環境です。

ノミは、もしわんちゃんに5匹発見できれば、残り95匹のノミが潜んでいると言われています!
体の5%しか目視で確認できないのですね。

冬ならわんちゃんも家の中にいるから…と侮ってはいけません。
飼い主さんが外に行くと、靴の裏にノミの卵をくっつけて帰ってくる可能性がありますよ!
冬でもノミ・ダニ対策を怠ると、どんどんお家の中で増えてしまいます!

ぜひ駆虫対策を忘れないようにしてくださいね。

ノミが媒介する怖い病気3つ

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わんちゃんは「ノミに刺されたから、痒くなった」だけで済む問題ではありません。
ノミはわんちゃんにとって怖い病気を媒介する恐ろしい生き物

では、怖い3つの病気を紹介しましょう。

1、アレルギー性皮膚炎

わんちゃんに寄生するのは、ネコノミとイヌノミです。
ノミに寄生されても無症状のわんちゃんもいますが、アレルギー症状により激しい皮膚炎を起こしてかゆがるわんちゃんもいます。

アレルギー症状は、たとえ1匹刺されただけでも非常にかゆがりますので、とても辛い病気です。
また、子犬や抵抗力が弱った老犬などに大量に寄生した場合は、貧血に陥る事もあります。

このノミアレルギー性皮膚炎は、飼い主にも感染してしまいます。
蚊に刺されるよりもはるかにかゆいノミですので、飼い主さんも非常に悩ませることになると思います。

2、瓜実条虫症

ノミが媒介する怖い病気の1つ、「瓜実条虫症」があります。
これは別名サナダムシと呼ばれていて、などの体内に寄生して成長します。

この瓜実条虫症に感染しても無症状の犬もいます。
しかし、抵抗力の弱い子犬や、瓜実条虫が多数寄生している場合には、下痢,下痢からの脱水症状を起こしてしまう事もあります。

3、猫ひっかき病

ノミは「猫ひっかき病」を媒介します。
この病気の別名はバルトネラ症と呼ばれていて、わんちゃんや猫ちゃんには感染しても何も発症しませんが、人間に発症すると傷口の可能や、発熱・リンパ節が腫れるといった症状がでます。

ダニが媒介する怖い病気2つ

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次にマダニが媒介する怖い病気をお伝えします。

1、バベシア病

これは、マダニの体の中に潜んでいる「バベシア」と呼ばれる原虫が犬の体内に入り、わんちゃんの赤血球の中で増殖します。

バベシア病の症状は、わんちゃんに血尿が出たり、貧血が起きたりします。
重症化すると、嘔吐・下痢・発熱を起こして、死亡する事もある病気です。

2、ライム病

マダニの体の中に潜んでいる細菌の「スピロヘータ」が原因です。
このスピロヘータが、犬の血を吸う時に犬の体内に入り、発症します。

抵抗力がついた成犬では発症しない事もありますが、免疫力の弱い子犬や老犬などが発症した場合は、元気がなくなる,体重が減る,体を痛がる(多発性関節炎)などの症状が見られます。

ノミ・ダニ対策の必要性!

いかがでしたか?
冬でもノミ・ダニ対策が必要な理由が分かって頂けましたでしょうか。

ノミ・ダニが媒介する病気も、人間も同じようにかかってしまう人獣共通感染症と呼ばれる怖い病気もあります。
夏だけでなく、一年中ノミ・ダニ対策をしてくださいね!

記事を書いていたら、何だか私までかゆくなってきちゃいました…f(^^;

長い記事を読んでくださってありがとうございました。
あなたとその隣にいるわんちゃんがもっともっと両想いで幸せになりますよう、願っています!

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