頂きもののメロンを切っていると、後ろから視線を感じます。
振り向けばそこには、おすまし顔でいい子アピールをするわんこが。
いいものを切っているんでしょ。わかってますよ。
僕はあなたよりも数倍、鼻がいいんですからね!
でもメロンっていったい、犬の食べさせてもいいのでしょうか?
ここではメロンの栄養素と犬への影響、与える時の適量などの注意点を見ていきます。
犬にメロンをあげても大丈夫??
基本的に、犬にメロンは大丈夫です。
ただ、だからといって、もともと肉食であった犬に積極的に食べさせる必要はありません。
ごほうびやおやつとして、たまにあげる程度が良いでしょう。
メロンに含まれる栄養素
メロンに含まれる代表的な栄養素は、こちらです。
・カリウム、カルシウム、マグネシウムなどのミネラル
・タンパク質
・食物繊維などの炭水化物 など
また、メロンはとにかく水分が豊富です。
なんと、約87%が水分です。
メロンに期待できる健康効果
では、これらの栄養素を含むメロンを犬が食べることでのメリットをピックアップしてみましょう。
《余計な塩分の排出が促される!》
豊富な水分による水分補給とカリウムによる利尿作用で、体内の余分な塩分の排出や血圧の上昇を抑える効果が期待できます。
《便通が良くなる!》
メロンは、食物繊維であるペクチンが豊富です。
ペクチンにより悪玉菌が体外に排出され、便秘を予防し便通を良くします。
《免疫力が高まる!》
ビタミンAとCにより免疫力の向上が期待できます。
またこれらは、目の健康にも良い栄養素だと言われています。
《疲労回復!!》
メロンに含まれる果糖やブドウ糖などの糖類は吸収されやすいので、疲労回復にとても役立ちます。
さらに、上にもあるように、ビタミン類による免疫力アップで疲労回復を後押しします。
また、赤肉のメロンは、抗酸化力が強く老化防止の効果のあるβカロテンを特に多く含みます。
βカロテンは動物の体内に入るとビタミンAに変換されるので、犬の体にもいいかもしれませんね。
犬にメロンを与える時に気をつけたいこと
では実際、メロンを犬にあげるときにはどんなことに気をつければ良いのでしょうか。
食べ過ぎは禁物です!
どんな食べ物でもそうですが、過剰摂取は禁物です。
犬がメロンを食べ過ぎた際の、考えられる症状を下にまとめました。
・メロンにはカリウムが多く含まれており、カリウムには利尿作用があるため、その影響でおもらしをしやすくなる。
・カリウムの過剰摂取は、高カリウム血症を引き起こす原因になる可能性がある。
・糖分を多く含むため、肥満や糖尿病の原因になる恐れがある。
みずみずしくて甘いメロンなら、犬はいくらでも欲しがります。
しかしここは、愛犬の体のことを考えて、与え過ぎには気をつけましょう!
犬にとってのメロンの適量ってどのくらい?
では、あげ過ぎにならないためにも、適量を知る必要があります。
これは、犬の体重や体質など個体によって様々ですので一概には言えません。
ただ、一般的には、目安として小型犬で20gくらいと言われています。
どうやってあげるのがいいの?
メロンは消化の良い食べ物ではありますが、食物繊維も含まれていますので、小さく切ってあげましょう。
あと、手作り食のお家の場合は、細かく刻んでお肉に混ぜてあげることをおすすめします。
メロンにはタンパク質分解酵素も含まれており、お肉も柔らかくなり消化にも良いでしょう。
肝臓・腎臓の悪い犬には与えない!!
先にもありましたが、メロンにはカリウムが多く含まれています。
肝臓・腎臓の悪い犬は、カリウムがうまく排出できていない状態にあります。
そのため、カリウムの多い食べ物を摂取することで、高カリウム血症のリスクを高めてしまう危険性があります。
メロンによるアレルギーに注意!
稀に、メロンによりアレルギーを起こす犬もいます。
なので、メロンをまだ食べたことのない犬に与えるのでしたら、ほんの少量から始めて様子をみましょう。
もし、かゆみや目の充血、嘔吐・下痢などのアレルギー症状が出た場合は、与えるのをやめてかかりつけの獣医さんに相談してください。
また、メロンでアレルギーが出た場合は、スイカ、バナナもやめたほうがいいようです。
メロンの皮・種・わたは与えてはいけません!!
メロンの皮や種は犬の体では消化できない上、固くて胃腸を傷つけたりする恐れがあります。
また、皮に着いている農薬も心配なので、かならず果肉の部分のみをカットしてから与えるようにしましょう。
なるほど、手作り食に少し入れたり、たまにもらえるご褒美としてはとてもよいですね。
上手に取り入れて、健康で笑顔あふれる毎日を送りたいですね!