人であれ犬であれ、生き物にとって毎日の食事は、体の源・命の源です。
栄養バランスや量を適切に摂取し、健康に日々過ごしたいものです。
ここでは、犬の食事量・食事回数と、犬の年齢や犬種の関係をみていきます。
Contents
犬の食事と年齢・犬種の関係
適切な食事量は、小型犬・中型犬・大型犬など犬種や年齢で違ってきます。
また、同じ犬種でも体格・運動量・健康状態など個体差によってもそれぞれです。
犬が1日に必要とする食事量
1日に必要な食事量を算出する、一般的に使われている計算式です。
ただ、これはあくまで目安です。
あまり動かない子には少なめ、いっぱいお散歩したり走ったりする子は少し多めに調整してあげる必要があります。
子犬や妊娠・授乳中の犬もたくさんのエネルギーが必要です。
いつもドッグフードを与えているのであれば、そのフードの規定量を目安にして、あとは犬の状態にあわせて調整することをおすすめします。
また、フードに記載されている給餌量は、犬が理想的な体系であることを前提に出されている数字なので、ダイエットしなければならない犬であれば理想体重分のフードをあげましょう。
犬が1日に必要とするカロリー
いろいろな計算式がありますが、環境省が推奨しているものがこちらです。
(係数は離乳期が274、成長中期が200、成犬期が132。エクセルで「=係数×体重^0.75」で算出されます)
5kg刻みの体重で計算されて一覧表になったものがありますので、ご参照下さい。
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/petfood_guide/pdf/8.pdf
与えている食事量が犬に合っているのかを確かめるには?
いつ与えている食事が足りている?多すぎる?
犬はしゃべらないのでなかなか分かりにくいものです。
そこで、便の硬さを観察することで、食事量が合っているのかを見分けられます。
軟便の場合は消化不良も考えられるので、食事の回数なども見直すと良いかもしれません。
日々の食事の量は、後々の肥満や糖尿病の原因になったり寿命にも大きく関係してくる大事な問題です。
わからなかったら放っておかず、獣医さんに相談しましょう。
おやつの量はどのくらいがいい?
おやつの量は1日に摂るカロリーの1割くらいに抑えましょう。
ジャーキーやビスケットは意外にカロリーの高いものが多いので、量に注意しましょう。
犬の食事回数と年齢
食事の回数は犬の年齢(ライフステージ)によっても変わってきます。
幼犬期(生まれてから1歳まで)
この時期の子犬はまだ消化器が未発達で、一度に大量のご飯を食べることができません。
犬の様子をみながら、生後半年くらいまでは1日に3~4回に分けて食べさせましょう。
その後、1食ずつの量を少し増やして1日2~3回に回数を減らしていきましょう。
回数を減らしていく過程で、食事と食事の合間に、黄色っぽい液体を吐き出してしまいことがあります。
これは空腹のために胃液や胆液を吐いてしまっているのです。
そういった場合は、その合間の時間にも少量だけ与えるなどして徐々に慣らしていきましょう。
成犬期(1~6歳くらい)
消化器も十分に発達しているので、1日1回でも構わないのですが、2回に分けることがベスト。です。
犬は人のように食べ物をすりつぶすように噛んで食べる訳ではなく、与えられたものを与えられただけガツガツと一気に飲み込むように食べてしまいます。
そのため、1日分のご飯を1回で与えてしまうと、栄養分がちゃんと吸収されなかったり胃腸への負担も大きくなってしまうのです。
また、食べない時間が長いとご飯が待ち遠しくて、いざご飯が出てきたら早食いをしてしまいます。
早食いは糖尿病や肥満の原因にもなります。
1回分のご飯も少しずつ食べられるように工夫されたお皿も販売されているように、少しずつゆっくり食べることができると理想的ですね。
また、こういったお皿を買わなくても、いつものお皿に野球ボールなどを入れて早食い防止させることもできるようです。
老犬期(7歳くらいから)
この頃になると、だんだん消化器官の老化が始まる子もでてきます。
成犬期と同じような与え方をしていると病気の原因になることもあるので、様子を見ながら1回の食事量を減らし、食事回数を3~4回に増やす必要があります。
食事の与え方ひとつで、寿命もだいぶ変わってくるようです。
腹8分目の食事を与えられ続けた犬は、他の犬よりも寿命が2年も伸びるという結果も出ているようです。
毎日のことで、ついつい流れ作業的にご飯を与えてしまいがちな飼い主さんも多いのではないでしょうか。
(私はそうでした…)
あらためて、「今日は体調どう?」なんて話しかけながら、ワンコと向き合っていきたいものです。