犬の白髪やヒゲの白髪の原因はストレス?老化?白髪になるメカニズムを詳しく!

白髪 ヒゲ ストレス 老化

我が家のワンコは、引越をしたばかりの頃、その頃はまだ若かったのですが、一時的にいきなり白髪が増えてしまいました!!
環境が変わって、ストレスだったのでしょう。
おかげでそのころは、「もうおじいちゃんなの?」と言われることもありました。

人の白髪も、老化だけではなく様々な要因があります。
それと同様、犬の白髪の原因もいろいろあるようです。

犬の白髪の様々な原因と、そのメカニズムについて理解していきましょう 。

犬の白髪やヒゲが白くなる原因とは?

犬が白髪になる一番の原因は、加齢だといわれています。
ヒゲに関しても同じです。

では、白髪はどのようにして出来るのでしょうか。

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白髪の出来るメカニズム

人も犬も、自らの体温を一定に保つことの出来る恒温動物です。
体温維持や表皮の保護のため、体の表面に体毛を持っています。
また、恒温動物の毛髪や被毛に色を付けているのは、体内(毛根)で作られているメラニン色素です。

犬が白髪になるメカニズムとして、次の3つの経路が考えられます。

メラニン色素を作る細胞の働きが低下する

加齢や遺伝・生活環境・病気・ストレスなどの原因で、毛根でのメラニン色素の生産が止まってしまい、色素が供給されずに白髪になってしまいます。

メラニン色素の材料である「チロシン」の不足

チロシンとは、タンパク質を合成するアミノ酸の一種です。
メラニン色素の生成には不可欠な物質です。
納豆や豆腐などの大豆製品やかつお節に多く含まれます。

被毛を漂白する過酸化水素水が体内に蓄積してしまっている

過酸化水素水は、オキシドールや漂白剤の主原料になるものです。
動物は新しい毛を作り出すために、毛包の活動によって活性酸素である過酸化水素水を日々生成しています。

若いうちは、この過酸化水素水を分解して無害化するためのカタラーゼという酵素が体内にたくさんあるのですが、加齢とともにカタラーゼは減少してしまいます。
そのため、分解しきれなかった過酸化水素水が犬の体内に蓄積されて、被毛の脱色を起こします。

カタラーゼは鉄分を中心とした酵素で、レバーや赤みの肉などに多く含まれています。

なるほど、加齢に起因するものが多いのですね。

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犬の白髪は、個体差はありますが、一般的には7歳前後から少しづつ現れ始めます。

犬の白髪の様々な原因

犬の白髪には、次のようにいくつかの要因が考えられます。

  • 加齢
  • ストレス
  • 白髪になりやすい犬種
  • 血行不良
  • 栄養不足
  • 皮膚疾患や皮膚への外的ダメージ(外傷、掻くなど)
  • 受動喫煙  など

これらについて、ひとつひとつ詳しく見ていきましょう。

加齢

犬の白髪の原因で一番いのが、加齢によるものです。
一般的にこの場合は、まず顔周りから白くなっていきます。
ひげ、まつげ、口まわりなどですね。

そしてそのあと、背中あたりに徐々に広がっていきます。

ストレス

犬の白髪の原因で、加齢の次に多いものがストレスです。
犬にとってのストレス要因となりうることを、ピックアップしてみました。

  • 環境の変化 引越、家族構成の変化(飼い主さん家族の出産、新しいペット、家族の不仲など)
  • 騒音(近所の工事やテレビ・ラジオなど)
  • 運動不足
  • 食事が十分でない など

ストレスによる白髪なんて、人間と同じですね。
言葉をしゃべれない犬たちだからこそ、その子に無理のない環境作りが必要です。

白髪になりやすい犬種

犬種によって、白髪になりやすい種類もあるようです。
ゴールデンレトリバーやラブラドールレトリバー、柴犬、トイプードルなどは白髪になりやすい犬種だといいます。

血行不良

血行不良が起こると体内の血液循環が悪くなり、毛根に十分な栄養を運ぶことが出来なくなります。

栄養不足

メラニン色素を作るのに不可欠なチロシンの不足や、その他栄養素のバランスが崩れることでの体調不良による血行不良も白髪の原因となります。

皮膚疾患や皮膚への外的ダメージ(外傷、掻くなど)

白髪が生えてきている部分に外傷やフケが出ていたり、皮膚の異常が見られる場合は皮膚病の可能性もあります。
適切な治療を受けることで白髪が改善される場合もありますので、病院に相談してみましょう。

受動喫煙

人間の場合、タバコに含まれるニコチンなどの有毒物質が白髪の一因になります。
犬の場合も、これと同じことが考えられます。

人の体はニコチンを摂取することにより、体内では血行不良が起こります。
さらに、ニコチンなどの有毒物資を体外に排出しようとするために、蓄積されていたビタミンCがたくさん使われて栄養不足になってしまうことが、白髪の原因とされています。

人間の喫煙による煙で、犬も受動喫煙してしまいます。
犬の受動喫煙に関しても研究がなされており、発ガン率については通常の1.6倍にもあがるそうです。
受動喫煙による血行不良ビタミンCの不足などの症状は犬にもみられることは確認されていますので、間接的に白髪の原因になると十分考えられます。

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私たち人間が気をつけてあげなければいけないことも、けっこうありますね!

引越のストレスで、一時白髪ができたうちのワンコも、今は9歳。
今では自然の白髪が出始めて、顔周りやヒゲが白っぽくなってきました。
歳とったな、なんて思いつつ、そんなうっすら白いうちの子もまたかわいく感じてしまいます。

愛犬の自然の変化も、その子の個性として受け入れていきたいものです。

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